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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    作品が壊れてしまった時。

    壊れたヴィーナスレリーフ (部分) 撮影 松田光司

    私は自分とは関係のない所で自分の作品が壊れるという事を何回か経験している。




    さかのぼって思い出せば、学生の頃、共同アトリエでの片付け作業中。
    粘土首像作品が倒れ、ペチャンコに。
    また、作家活動を始めてからでいえば、数年前、地震で石膏レリーフ作品が粉々に。

    細かくは他にもあるが、主な所はこんなところか。・・・で、その時私は何を思ったか?

    一瞬の間に、あれやこれやといろいろ思ったりもしたのだが、最終的な思いと言うのは

    「良しとしよう!」と言う事であった。

    またあんたは何を言ってんだと思われるかもしれないが、これは本当にそうなのである。
    当然「あーあ!」という思いもあるのだが、それよりも「良し」という思いの方が上回っているのである。

    さてそれはどういう事か?

    単純な話である。
    普通にいっていれば経験出来ないような事が経験出来たのである。
    自分のヴィジョン通りであるならば、絶対みる事が出来ないような物をみる事が出来たのである。
    実にありがたい事ではないか?

    あともうひとつ別な見方をすれば、以前から書いている通り、自分の意志や努力とは関係ない所で私に起こる事柄を私は天意であると思う事にしている。
    多分その時の自分が経験しなければいけない出来事を経験させられているのだと考える。

    以上の観点からこれらの出来事は、間違いなく私の作家としての幅を広げ深さを増していってくれる要因のひとつとなったと思っている。
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    1. 2010/06/30(水) 14:00:23|
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