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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    イメージする力。

    芯棒制作途中 撮影 松田光司芯棒制作途中

    イメージする力というのは芸術家にとって必要不可欠なものである。




    今回は「インスピレーションが降りてきて、作品の画像が頭に浮かぶ。」といったような特殊な事についてではなく、普段制作をしている時の話をしてみたいと思う。

    実は、この作品を制作するという行為は常にイメージする力を鍛え続けているようなものなのである。

    私の彫刻の事でいえば、まず芯棒制作。
    粘土をつけるバランス、量(重さ)に対する、芯棒の強度、遊びの部分をイメージ。途中、形を大きく変える事も考えておく。
    この段階で、もうすでに一つ二つ先を見越している訳である。

    さらにこの時考えているのは粘土づけの事だけではない。
    次の段階の作業である石膏取りの事・・・どんな芯棒を作っておけばスムーズに石膏取りが出来るのか?

    ようするに制作する事が決まり、芯棒を作ろうとした時点で、すでに三手~四手先の事がイメージ出来ていなければいけないという事なのだ。

    当然、制作に入れば粘土を「つける、とる」という繰り返しの作業になるのだが、この行為というのは「こうすれば、多分こうなるだろう」といった思いの繰り返しでもあるのだ。

    このように、制作時にはあらゆることをイメージし続けなければ作品は完成しないのである。

    そして面白い事に、こうした積み重ねの結果、彫刻以外の出来事に対しても、ちょっと先のイメージがわくようになってきたのである。イメージ力がつくというのは何と楽しい事であるか!

    こういった事は他の世界でも他の形をとっていくらでもある事だと思うのだが、ちょっと先の事が見える人たちが、多くいればいるほど、この世の中ももっと面白くなるのかもしれないとつくづく思う。
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    1. 2010/06/28(月) 22:22:44|
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