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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    人生の選択肢。

    妖精卵 空―地(部分) 松田光司作「 妖精卵 空―地 」(部分)

    そんな重たい話をするつもりもないが、大きくも小さくも人生の岐路に立った時の話。




    実はこの事に関して、大学を出る頃から今に至るまで私の考えは一貫した物となっている。

    「その道を選択した時、彫刻が出来るかどうか?」私の基準は、ただひとつ、この一点だけであった。

    私も大学卒業時にはサロン・ド・プランタン賞を受賞したり、大学院では公募展の新作家賞を受賞したりと、それなりに目立っていたため、就職の口はいくつもあった。

    ・・・東京芸大彫刻科助手(現在の呼び方は助教)、大手予備校講師、大蔵省造幣局(現在の財務省)、彫刻家アシスタント・・・
    あらためて並べて見ると結構すごい内容である。

    さて、結果私が選択したものは・・・彫刻家アシスタント。それ以外はすべて断ってしまったのである。

    ああ、何ともったいない!と何人かの方は思われたかもしれない。確かにもったいない話である。
    しかし私の基準は

    「その道を選択した時、彫刻が出来るかどうか?」・・ここにあった訳である。

    今、現在の私から見れば、どの道を進もうが、何が何でも彫刻をやってやる、と思えるのだが、当時の私の選択肢としてはあれ以外考えられなかったのである。
    とはいえ、今の私の状況を考えれば、険しい道であったにせよ、確かに正しい選択肢であったと思える訳である。

    その後も、さまざまな岐路に立つたび必ず登場してきたこの言葉、「その道を選択した時、彫刻が出来るかどうか?」
    選択肢で迷わないための一つの基準、それが合っているかどうかなんて、正直私にも分からない。

    分からないが、明快に豊かな人生を過ごせるひとつの材料であるという事だけは断言出来る。
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    1. 2010/06/21(月) 11:05:28|
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