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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    私の創作の原点は・・・。

    光守唄立像(正面と背面)文字入り<ブログ用>「 光守唄立像 」<正面と背面> h55×22×15㎝  松田光司作 

    またまた個展開催中のお話。
    基本的に私は個展会期中、ギャラリーにいるようにしているので、当然お客さんとも色々なお話をする訳である。
    という事で今回の個展でも親しくしているお客さんからこんな質問が・・・。


    「この母子像は凄く神々しい感じもあってキリスト教的な聖母子像のような感じもするんだけど何かそれとは違う感じも受けるんだよね。それはどうしてなんだろう?」

    実はこの事に関してこのお客さんがこう感じるのは私自身すごく納得出来る質問であったのだ。

    まず結論から言ってしまうが、私の創作の原点、源は日本の仏像なのである。

    決してギリシャやローマなどの西洋彫刻ではないという事。

    パッと見、どう見てもどう考えても私の彫刻は西洋彫刻の流れを汲むものであるのだが、自分の心の中で思っている事、自分の核になる部分がそれではないという事なのだ。

    造形を志すほとんどの若者がそうであるように私も学生のある時期悩んでいた訳である。
    『私にとって彫刻とは何なのであろうか?』
    『やはり西洋の本物の彫刻を見なければダメなのだろうか?』・・・等々。

    しかしこの悩みはすぐに解消する事となったのである。

    それに気付かされたのは大学3年生の時の古美術研究旅行。(仏像研究旅行と言っても良いかも)

    具象彫刻について少し悩みつつあった当時の私にとってまさに目から鱗・・・『あっ、これだったんだ!』・・・と。

    その圧倒的な造形美、精神性の深さに感銘を受けた私はそれ以来、どんな彫刻を作ろうがその根底の精神がぶれる事がなくなったのである。

    ・・・という事で質問してくれたお客さんが感じた疑問はまさに核心をついたものだった訳である。


    ちなみにこれは余談だが、大学卒業後、初めての依頼仕事が実は不動明王の制作であったのだ。

    仏像制作未経験の私に舞い込んできた大きな仕事・・・江の島大師の不動三尊像(総丈5メートル60センチ)制作。

    確かに自分の核になる部分は仏像であると学生の内に気づいた訳であるが、まさか卒業後初の依頼仕事が仏像制作になるとは・・・・。

    まさに『私の原点は仏像なのだ!』と再認識させられた大きな出来事であったのは間違いない。


    不動明王 ブログ用 (2)

    「 不動三尊像 」 総丈5m60㎝ 松田光司作 <江の島大師に御本尊として納める> 写真は石膏原型
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    1. 2020/03/18(水) 11:27:17|
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