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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    彫刻家というレール?

    1 彼方へ(ブログ用)
    「 彼方へ 」 <石膏像> h49.3×30.2×22.2㎝ 松田光司 作

    この彫刻の世界に片足を突っ込んだ学生くらいの頃、私が漠然と考えていた事・・・。
    そこには彫刻家という職業があり、そのレールに自分はただ乗っかろうとしているのだと思っていた。



    しかしこの世界に入って分かったのだが、実際それはまったく違うものであったのだ。

    確かに彫刻家というレールはこの世界に敷かれており明確に存在するのだが、100人彫刻家がいたら100通りの独自のレールがそれぞれ敷かれているだけ・・・という事であったのだ。

    このレールの上に乗ってさえいれば彫刻家としてやって行ける・・・などという安易なレールは自分の前に存在していなかったのだ。


    ・・・つまり自分の進むべきレールは独自に自分で作るしかない・・・という事。


    その意味するところは、常に彫刻家であろうと強く思い続け努力し続けて初めて「私は今彫刻家をやっています。」とおおやけに向かって言えるという事なのだ。

    ようするにその思いが途切れた瞬間にもう彫刻家ではなくなるという事。

    物凄く遠い先の未来のレールを見据える事、そしてちょっと先のレールをイメージしておく事、さらに目の前の進むべきレールを実際に着々と作っておく事・・・こんな事をただただ延々と続けた結果が今現在なのである。

    ある時は目の前のレールを作る事に必死過ぎて進むべき未来のレールが全く見えていなかったり、また逆に遠い未来のレールばかり見ていて目の前のレールを疎かにしていたり・・・果たして自分の築いてきたレールは本来進むべき道を通って来たのだろうか?・・・などと思ってみたり。

    だが、道半ばここまで来てとりあえず思う事は、レールを敷きながら進んで行くこの私の彫刻家という道程に近道もなければ遠回りもないという事。

    自分が道を築き進んだ軌跡すべてが今の私が作る彫刻の源泉となっているのだ。


    さて、私はこれから先どんなレールを作りどんな未来へと進んで行くのであろうか?

    正直それが明確に分かるほど私は何も達観していないのだが、一つ言える事は、命尽きるまで自分の作るレールの上を走り続けて行くのだろうという事。

    当然、このレールも周りの応援・サポートなしには出来るものではないが、結局自分自身が主体的に突き進まなければサポートしたいと思っている人もサポート出来ないのである。

    こんな事もぼんやりと考えつつ、また応援・サポートしてくれる方々に感謝もしつつ、さあ今日も1日彫刻の制作に勤しもう。
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    1. 2019/09/29(日) 13:07:04|
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