FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    ある一つの世界。

    庭の草 撮影 松田光司

    「『コンテ(いわい美術振興協会会報誌)』より依頼され、私が執筆した文章から抜粋したもの(5月23日ブログ参照)」
    ここからもう一つ私の文章を紹介しておきたい。




    ある一つの世界である一つのことを永遠にやり続けていると、おちいりやすいことなのだが、それはこういう事である。

    その世界のことを知らない第三者に向かい、「これは今一番新しい事をやっている。」とか、「これはもう古い。」とかいう人がいるが、そんな事を言ってもそれは全然意味のない事なのだ。

    その第三者は、そのやっている事に対し、新しいから感動する訳でもなく、また、古いからつまらないと思う訳でもない。

    その知らない世界に対し、何の先入観ももたない第三者は、良ければ感動するし、良くなければ感動しない・・・・・ただそれだけなのだ。

    例えば20年前、一番新しいと言われた作品も、いいものは残っているし、大した事のなかったものは、跡かたもなく消え去っている。

    結局、価値基準を、まわりの人や、環境に求めるから、「新しい」「古い」ということを一番においてしまうのである。
    しかしそういうことではない。

    自分の内側を深く探求していくと、そこには、自分がおさえようとしても出てきてしまうものがある。
    それを世に出し、問うてみるのが、本来の姿ではないかと私は思う。
    スポンサーサイト



    1. 2010/06/14(月) 10:58:52|
    2. 思想
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<1枚の布シリーズとレリーフ。 | ホーム | 私の作品の方向性が決定した経緯。>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/78-ab6adfb3
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)