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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    石膏取り作業の手順と方法 ・・・<歌手・大江恵さん像で検証>・・・part4.ラスト(全4回)

    表紙用④
    タイトル未定 h49㎝(素材:粘土) 松田光司作 <歌手の大江恵さんがモデルです。> 大江恵さんのブログはこちら→https://ameblo.jp/megumi-oe/entry-12355121739.html

    part1part2part3に引き続き、ラストpart4.・・・石膏取り作業の手順と方法。

    24.いい感じに石鹸水が効いているので、顔部分の石膏型もパカッと綺麗に剥がれてくれた。
    DSC_0612.jpg








    25.こうして顔が出て来た時は新しく生命が誕生してきたようで、とてもテンションが上がる。
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    26.今のところ順調に割り出しは進んでいるが、割り出しをする上においての注意点は石膏像本体を傷つけない事、そして振動を強く与えすぎて石膏像本体にヒビを入れたりしない事。
    石膏像の中に太い針金を仕込んでいても、振動を強く与えすぎると手が折れたり足が折れたりという事は普通に起こるのだ。
    当然、修正は出来るので大丈夫なのだが、慎重に作業は進めるべきである。

    DSC_0614.jpg








    27.ちなみにこの右手の指先だが、この状態では何か塊を持っている状態となっているのである。
    これは石膏型が付いている訳ではなく、粘土の時に粘土をくっつけてバラバラの指先を一つの塊にまとめた形なのである。
    割り出しの時には細い指一本一本を折れないように割り出すのは難しいのでこうして塊状態としておくのである。(等身大の大きさの時は別)
    そして石膏像状態になった後、手の内側を削り出してあらたに作って行くのだ。

    DSC_0615.jpg







    28.この写真の左に見えるように石膏型には補強の針金が仕込んであるのだ。
    この針金のお陰で、作業途中で石膏型が壊れたり折れたりすることもなくここまで来れた訳である。

    DSC_0616.jpg







    29.本体とフタの境目にはバリと呼ばれる線状の出っ張りやへこみが出来るのだが、これも後から修正して行くのである。
    ちなみに石膏型を大きく剥がして行く時はハンマーとノミを使うのだが、細かく取りづらい部分に関してはハンマーとマイナスドライバーを使って作業をして行くのだ。

    DSC_0617.jpg







    30.これで大体の割り出しは終了したので、ここから修正の作業に入って行く訳である。
    形が複雑だったので、ここまでで丸二日間掛かった。
    等身の頭像などは一日で石膏取りは終わるので、その倍は掛かった訳である。

    あと私の場合だが、修正の作業と言っても単なる修正ではなく、さらに形を詰めて行く石膏像での制作という事になるのだ。
    なので、単なる修正は1日ほどで終わるのだが、石膏像としての制作はこれから1か月以上は掛けてじっくりと仕上げて行くのである。

    という事で皆さん、石膏取りの長い説明はここまで終了。

    この作品は今年9月に渋谷東急本店8階美術ギャラリー(小さい方のギャラリー)で開催される松田光司彫刻展で発表する予定です。
    完成をどうぞ楽しみにお待ち下さい。

    DSC_0618.jpg
    最初から見直したい方はこちらをどうぞ→part1. part2. part3. part4.



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    1. 2018/05/02(水) 10:00:57|
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