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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    石膏取り作業の手順と方法 ・・・<歌手・大江恵さん像で検証>・・・part2.(全4回)

    表紙用②
    タイトル未定 h49㎝(素材:粘土) 松田光司作 <歌手の大江恵さんがモデルです。> 大江恵さんのブログはこちら→https://ameblo.jp/megumi-oe/entry-12355121739.html

    part1に引き続き、part2・・・石膏取り作業の手順と方法。


    8.最初に入れた切金はなるべく石膏で覆わないように作業を進めているのだが、やはりどうしても石膏に隠れてしまう所が出てくる。
    なので、ノミを使って切金の背が見えるように削り出す作業を行う。

    DSC_0366 (2)






    9.ここでようやく切金を入れた意味が分かってもらえると思うが、このように切金で仕切ったところが、綺麗にフタとして取れてくれるのである。
    作業としてはまず切金近辺に水をたっぷりと掛け、石膏ベラかノミで切金の背部分をこじるのである。
    一か所だけこじっているとそこだけ石膏型が壊れていってしまうので、一つのフタに対し2~3か所こじって行くようにする。
    そして少しでも隙間が空いたらそこにさらに水を掛けてフタを取りやすくするのだ。
    DSC_0370 (2)





    10.他のフタも同じようにどんどん取って行く。
    DSC_0408 (2)







    11.先ほども書いたが、この足のフタのように長いものはとても折れやすいので、塗り込みの時に入れた補強の針金がとても重要となってくる訳である。
    (ちなみにもっと大きい作品の時は木を添えて石膏型を補強する。)
    DSC_0417 (2)







    12.これがすべてのフタを取り終わった状態である。
    切金は邪魔なので当然すべて取り除いておく。

    DSC_0443 (2)







    13.ここからいよいよ粘土の掻き出し作業となる訳である。
    写真に写っている掻き出しベラという道具を使ってどんどん粘土を掻き出していくのだ。
    これで最初に作った粘土の彫刻は無くなってしまう事になるので、その形を写しとったこの石膏型がとても重要なものとなってくる訳である。
    なので、掻き出しベラで石膏型を傷つけないように慎重に作業を進めて行く。
    DSC_0461 (2)








    14.粘土の掻き出し作業が進んで粘土の芯棒が出てきた状態。
    大きい作品の場合は木と針金とシュロ縄で芯棒を作るのだが、これは小品なので針金とシュロ縄だけで芯棒を作っているのだ。
    ちなみにこの芯棒はこの一回きりのものではなく、他の彫刻の芯棒として何度も使っている。
    DSC_0483 (2)







    15.粘土の掻き出しが台座以外すべて終了。
    この後、石膏型を水で綺麗に洗って、中に仕込む針金や鉄筋を作って一日目の作業を終える事とした。

    DSC_0503 (2)part3.へ続く









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    1. 2018/04/30(月) 10:10:03|
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