FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    恩師、細川宗英先生の展覧会。

    細川先生ポスター(ブログ用)

    大学時代、もっともお世話になった細川宗英先生の展覧会が長野の松本市美術館で開催される。(2017年10月7日~11月26日<月曜休み>)


    私は20代中頃の一時期、細川先生の大学アトリエ、そして自宅アトリエで作品制作の手伝いをさせて頂いたのだ。(2010年7月20日ブログ2011年12月30日ブログ参照)

    細川先生は63歳という若さでお亡くなりになってしまったのだが、結果として遺作となってしまった作品制作のお手伝いを出来た事は今でも忘れられない大きな出来事として心に深く残っている。


    ・・・少しその時のアトリエでの会話を思い出してみよう・・・。

    自宅アトリエでの細川先生はいつもにこやかで饒舌であった。

    細川先生:「やっぱり若いっていいねぇ。松田君の粘土付けには勢いと迫力があるよ。」

    私:「いえ、先生の作られたマケット(小作品)により近い形になるように必死で粘土付けしているだけですから。」

    細川先生:「昔と違って僕もパワーが落ちたから、僕がやるともっと大人しい感じに粘土を付けちゃうんだよね。」

    私:「え、そうなんですか?僕からすると先生は充分パワフルですけど・・・笑。」

    細川先生:「いやいや、・・・ところで松田君、明日も来られるかな?」

    私:「あ、全然大丈夫ですけど、僕がこの作品をさらに進めて行っても大丈夫なんですか?」

    細川先生:「松田君ならまだまだ出来るでしょ。笑」

    私:「はい、頑張ります!」


    この作品制作が最後の手伝いになるとも知らず、細川先生とこんな会話を楽しくしていたのであった。

    あの頃の細川先生のアトリエでの多くの学びと経験は、私がこうして彫刻家として生きていく上において、大きな自信となり誇りとなっていった訳である。


    そしてさらに細川先生自宅アトリエではありがたいお言葉を頂いていたのだ。

    実はそのお言葉を下さったのは細川先生・・・・ではなく、その奥様から。

    「松田君、主人の自宅アトリエで手伝いをした学生はみんな作家(彫刻家)になっているのよ。一番古い人で言えば山本君。だから松田君もこうして主人に呼ばれてここに来ている訳だから自信を持って頑張ってね!」
    (ちなみに奥さんのおっしゃった「山本君」というのは当時芸大彫刻科の助教授をされていた山本正道先生の事。)

    この奥様の言葉がどれだけその後の人生で励みとなり支えとなった事であろうか!

    今回の展覧会の案内をその奥様から頂き、昔の事を色々と思い出したが、あらためて「初心忘るべからず。」と強く思うものであった。


    自分の話ばかりしてしまったが、細川宗英先生の作品は本当に素晴らしいです。
    皆さんもぜひ松本市美術館に足をお運びくださいね!
    スポンサーサイト



    1. 2017/09/23(土) 10:03:47|
    2. 芸術
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<第35回JAMA創作メダル彫刻展。 | ホーム | アートという美名のもとに。>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/760-b9bbd77e
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)