彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    「 10年モデル 」、制作4日目。

    今中本人と粘土(4日目)ブログ用 (2)今中隆介氏のアトリエにて、4日目の様子

    また少しだけ間をあけて頭像制作の4日目。
    前に書いていたつもりで書いていなかったが、頭像制作のモデルをお願いする場合、1回4~5時間で計5~6回モデルをやってもらうのが私のペース。

    今回は自分のアトリエではないという事もあり、圧倒的にこの作品に触れる回数も少ないので、モデルは合計6回やってもらう事にした。

    (前回までの様子はこちら→1日目2日目3日目



    制作4日目(2016年11月5日)
    この日もやはり早めに今中アトリエに到着し、1人きりでの制作を開始。

    今中がいなければこの像は完成しないのだが、今中がいない状態もなければやはりこの像は完成しないのだ。

    ようするに自分が造形した形をより一層静かに冷静に見つめる時間が必要・・・という事なのである。


    そんな一人での制作を続けていると、時間通りに今中が到着。

    「お、密度がちょっと上がったね。」「うん、ちょっとね。」などという会話を交わしつつ、淡々と準備を始める。

    4日目ともなると慣れたもので、私は今中の状態に関係なく作品に手を入れ続け、今中は2つ並べた椅子の片方にノートパソコンを設置する。

    普通のモデルさんの場合、10分ポージングで10分休憩なのだが、今中の場合はちょっと違う。

    私が制作している間に今中は10分間のポージングと10分間のパソコン仕事を交互に延々と繰り返すのだ。

    ようするに今中は延々と休みなし??・・・という事になる。

    別な見方をすれば今中が仕事をしているところを延々と邪魔し続けている髭面のおっさんがいる・・・と、見えなくもない(笑)。

    まあそれはそれとして、4日目の制作はかなりいい感じに進んだ。

    今中と一つ会話を交わす度、一つ新しい形を発見するといった感じであろうか・・・。

    4回目の今日も相変わらず今中との話は尽きないのだが、面白いくらいに共感出来る事が多い。

    今中は組織や団体を相手に立ち回る事が多く、私は主に個人を相手にする事が多いのだが、本質を突いた今中の考え方は個人相手に仕事をする私にもとても良い参考になるし、良い刺激になる。

    30年前はお互い右も左も分からない田舎出の学生であったが、東京という場所をメインに突っ走り続けた結果、やはりそれぞれ何かしらの足跡は残し、何かしらの形は出来上がってくるものなんだなぁと改めて思う。

    10年毎にそれぞれを取り巻く環境は大きく変わっているのだが、お互い生きてきた10年を目に見える形としてここに造形として残せる事に感謝。

    さあだいぶ今中の顔に近づいてきたようにも感じるが、いよいよ次回5回目は粘土状態での制作のラスト(6回目は石膏像にしての制作)。

    もうひと踏ん張り気合入れて行きますか!

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    1. 2016/11/18(金) 16:05:24|
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