彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    謎の黒い動物 Part 4 (4話中の4話目)

    DSC_1776.jpg「 Photographer Sallu'16 」 松田光司作

    謎の黒い動物 Part 3からの続き)
    さて、最初に体験した自宅での時間が止まっての金縛り、そして黒キツネの登場、靖国での2対の黒キツネ像目撃・・・・そこからやがて10年の月日が流れこの物語に新たな一人の男が登場する事になる。


    そしてその男から発せられた意外な一言から、この一連の話の核心部分が浮かび上がり見えてくる事になるのだ。

    その男の名はSallu Ringram、・・・フォトグラファーである。

    実はSallu氏も独自の霊的直観というか極めて鋭い洞察力・直観力があり、物事の本質を見事に見抜く力に長けている人なのだ。

    縁あって最近親しくなったのだが、内側に秘めた何かを感じさせるその風貌にほれ込み、頭像のモデルをお願いする事になったのである。


    このブログでも触れている通り、モデルさんの様々な表情を引き出すため基本的に制作は会話をしながら進めていくのであるが、
    そんな中、自然に10年前の黒キツネの話も出てきた訳である。

    今回3日間にわたって書いた内容のように黒キツネについて詳しくSallu氏に話したのであるが、その時Sallu氏から出てきた言葉はまったく意表を突かれるというか、正直私にとって意味の分からないものであったのだ。


    ・・・「エジプト。」・・・・「松田さんの話を聞いていて何故か『エジプト』というキーワードが浮かんできたんですが、・・・。」


    当然私の答えは・・・「はぁ? エジプト!?」・・・であった。

    『だって、靖国神社だし、古い風格のある山門だったし、黒キツネ(お稲荷さん)だし、・・・エジプトとかまったく関係ないじゃん。』・・・って思った訳である。


    しかしSallu氏は色々と自分の内側を探るような表情を見せつつ、 「これちょっと、もっと深く精査してみたいんで、次回来るまでに自分なりに探っておきますね。」・・・と。


    そしてその数日後さらにSallu氏から出てきた言葉はまたまた意表を突くもの、

    ・・・・「アヌビス神」・・・・という言葉。

    「松田さん、松田さんのところに現れたのは多分黒キツネじゃないですよ、『アヌビス神』だと思いますよ。」・・・との事。


    アヌビス神とは、 『ミイラ作りに携わる神・・・死者の魂に造形を施しあの世に送る役割を持つと言われている。』


    「魂を造形するって、まさに松田さんが普段やっている事じゃないですか。松田さん10年前、何か変わった事とか変化した事とかなかったですか?」

    しかし残念ながらその時の私の答えは、まずアヌビス神という言葉に戸惑いつつ 「・・・特に何もなかったような・・・。」 と煮え切らない返事。

    そしてさらにSallu氏が言うには、
    「10年前自宅に現れたのは1体だけだったんですよね? でも靖国で見たのは2対の像・・・という事はもう1体の方も何かを告げるために現れるはずなんですが、・・・。」

    『いや、そんな事言われても、10年経って何もないしなぁ・・・』 と考え込む私。


    さて、ここで話が終わってしまうとこれらは単なるSallu氏の妄想、思い込み、・・・となってしまうところであったのだが、事態はSallu氏の言葉を裏付ける方向へと進展して行く事になるのだ。


    Sallu氏の帰宅後、やはりこの事が気になってしょうがなかった私は、何もなかったと思い込んでいた10年前の事を調べてみる事にしたのだ。

    そして自分の過去の資料や彫刻の資料に目を通し調べていると、なんと驚くべき事実が・・・。


    ・・・私は10年前、 「エジプト彫刻のレリーフを作ろう。」 という講座を東京都美術館で開催していたのだ。


    全くなんという事であろうか? なんでこの事を忘れていたのであろうか?

    しかもその講座は 「ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展」 に伴って開催したもので、間違いなくアヌビス神に関する像も展示されていたはずなのである。


    『おおっ!ここでつながった!! Sallu氏の言葉は妄想でも思い込みでもなかったんだ!』


    この事を早速Sallu氏に告げると 「まさか、そんなことがあったのですね!道理で頭の中にエジプトというイメージが湧いてきた訳です!」


    ・・・・いや~、これで一通りすべての話がつながった訳だな~、めでたし、めでたし・・・・

    と言いたいところだが、・・・「もう1体の方も何かを告げるために現れるはずなんですが、・・・。」 という部分はどうなったのか?


    実はこれに関して私の中に、ある一つの答えが出ているのだ。(合っているかどうか別として・・・。)

    今回のブログに使用した男の肖像彫刻を見てほしい。

    実はこれ、今回制作したSallu氏の肖像なのだが、・・・図らずも、この像の醸し出す雰囲気が、10年前自宅で遭遇した 「黒い謎の動物」 の雰囲気にそっくりなのだ。

    うん、やはりSallu氏とは出会うべくして出会い、モデルを頼むべくして頼んだのであろう!・・・・と、強く思う私だったのでした。



    さて、長かったお話もここでお終いなのだが、・・・・今から10年後、いや、もしくは数か月後、 「謎の黒い動物 Part 5」 へと物語はまだまだ続いていくのかもしれない。
    スポンサーサイト
    1. 2016/03/29(火) 10:08:17|
    2. 日常
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<不機嫌の法則。 | ホーム | 謎の黒い動物 Part 3 (4話中の3話目)>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/732-160f1fa2
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)