彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    個展会期中のとある質問。

    第12回シエール個展風景①松田光司彫刻展 (2015.1.16~24  宇都宮・ギャラリーシエールにて)   写真中央作品「夜会舞踏Ⅳ」(h72㎝)

    さて今日は個展会期中私に投げかけられる多くの質問の内の一つを紹介。


    その質問とは・・・「ギャラリーにこうして毎日いると作品のインスピレーションとか降りて来たりするんですか?」といったもの。

    私の答えは簡単に言ってしまえば「ノー。」
    あくまで自分の場合の話だが、やはりインスピレーションというのは作品制作で無茶苦茶忙しい時に降りて来るもの。

    特にそういった忙しい中でもコーヒーなどを飲んでホッと一息ついた瞬間に降りてきやすいのだ。
    完全に暇な状態ではかえって何も降りて来ないのである。


    さてでは今回のように(暇という訳でもない)毎日個展会場にいるという場合はどうなのかと言えば、・・・。

    これは何か一つの作品のインスピレーションが降りて来るというよりは、作品全体の気の流れのようなものを感じ取り、次の大きな流れをぼんやりと見極めているといったイメージであろうか。

    特にギャラリーシエールは必ず2年ごとに個展を開催してくれるので、そこには自分の2年間分の作品、つまり2年の間に放たれた自分自身のエネルギーが凝縮された形となってその空間を支配する事になるのだ。

    つまり普段は制作に没頭して気付かないような自分自身の大きな気の流れに気付いたりするという事。

    これはかなり前の過去作や近作新作が入り混じったような個展の時では中々味わえない感覚なのだ。

    まあこんな事を書いていると、「じゃあ次の流れは?」などと聞かれそうだが、正直心の奥底で漠然と感じているだけなのでそれを簡単な言葉で表す事は出来るものではない。

    しかし、明らかにこの自分の個展でギャラリーにいる時間というのは私の内側に眠る何かを覚醒させてくれるとても貴重な時間である事は確かなのである。

    そしてそこで覚醒する何かをもっとも楽しみにしているのも自分自身であったりするのだ。

    さああと3日間、ギャラリーに足を運んで下さるお客様に感謝しつつ、自分の作品に囲まれた空間をもう少し楽しませてもらう事にしよう。
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    1. 2015/01/22(木) 01:11:01|
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