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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    ・2015年1月9日、明星大学での最後の講義終了。

    明星ラスト首像
    明星大学講義で私が制作した最後の塑像。

    4カ月ほど前にこのブログで書いたばかりだが、とうとう明星大学での最後の講義が1月9日に終了した。
    (一応書類上は3月末までだが、もうこれで明星大学と正式に関わる事はない。)


    という事で、色々と今の思いを文章にしようとあれやこれや考えたのだが、まあ前に書いた文章と重複してしまいそうなので4年ほど前に書いた次の文章を掲載して非常勤講師終了の言葉としたいと思う。

    「学生におくる言葉」(2010年7月31日に書いた文章より)
    これは私が学生(特に1年生)に講評会などでよく語る言葉なのだが、ほんの一部、紹介してみたいと思う。

    「あなた達の今まで生きてきた18年、19年という人生は、良くも悪くも与えられ続けてきた人生なんです。その与えられた事に対し、ただただ、取捨選択していれば良いだけだったのです。

    だけど、この大学に来たからには180度意識を変えてもらわなければ困るんです。ここで生まれ変わると思って下さい。
    これからあなた達は発信する側の人間になるのです。単なる受信者から発信者へと変わるのです。

    と言う事は今まで、色々な情報や物に対し、『これはいる、これはいらない。』などと、ただ言っていればいいだけだったのが、今度は自分が同じように他人から取捨選択される側にまわってしまうという事なのです。自分が一生懸命つくった作品が簡単に『こんなの別にいらない。』とか言われてしまうのです。

    受信すればいいだけのエネルギーと発信し続けなければいけないエネルギー、どっちがより大変だと思いますか?
    当然、発信し続ける方です。でもその分、比べ物にならないほど自分自身に返ってくる喜びは大きいのです。

    ですからこれから大学の授業で与えられる課題、それに対し与えられたから仕方なくやる、と言う発想はやめて下さい。
    確かにきっかけは与えられた物かもしれませんが、それを通し、自分は何を発信できるのだろうか?・・・と、常に考えてみて下さい。そうすれば同じ課題をこなしたとしてもその意識があるかないかで全く違うものが出てくるはずです。

    また、もうひとつ言っておくと、大学で出される課題などというのは、最低限このくらいはこなしてくれ、というものしか出さないのです。そこは単なる始まりであり、ゴールではないのです。
    当たり前にこなした課題の上にさらに、自分が発信すべき何かを加える、そのくらいの事はやってもらわないと意味がないのです。

    得意、不得意もあるでしょうが、それはたかだか18~9年生きただけの自分自身が判断している事。不得意と思っている中にこそ、自分の進むべき道がある場合など、いくらでもある話なのです。

    この4年間の間に自分が何者なのか、常に探求し続けてみて下さい。『自分が何者であるか?』と言う事と『自分がつくる作品』という物が密接につながっている事がいずれ分かるようになると思います。

    本当にはみんなの20年後、30年後を楽しみにしていますが、ちょっと先過ぎるので、とりあえず、4年後、みんながつくる作品、楽しみにしています。」



    まあこんな感じでもっと様々な事を学生には伝えてきましたが、それも今日で終了です。

    ・・・という事で今の思いは
    大学関係者の皆さん、そして学生、卒業生の皆さんに対する感謝の気持ちでいっぱいです。
    皆さん、長い間ありがとうございました!

    また皆さんとどこかで会える機会を楽しみに彫刻家としてますます頑張って行きますね!
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    1. 2015/01/09(金) 10:05:08|
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