彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    大学との関わりもあと半年を残すのみ。

    明星授業で制作した首像 松田光司作

    長くお世話になった明星大学との関わりもあと半年、2015年3月をもって終了。

    まず一番に感謝を述べたいのは私を明星大学に呼んで下さった塩野麻理さん。
    塩野さんのお陰で講義はとてもやりやすく、大学ではとても楽しく有意義な時間を過ごす事が出来ました。
    心より感謝致します。本当にありがとうございました。


    さて少し気が早いが、この明星での17年間がどんなものであったのか、ちょっと振り返ってみたいと思う。

    まずいきなりこんな事を書くのもどうかと思ってしまうが、正直なところ17年前当時の私は先生をやる気などさらさらなかったのである。

    まず自分はそんな先生をやるようなガラではないし、また「教えてあげる」という考え方も好きでなかったのだ。
    さらに言うなら、『人に教える時間があるくらいなら自分の制作をしたい。』と思っていたのだ。
    (実際、17年前当時から個展開催依頼や彫刻制作の依頼も延々とあり、暇な状態というのは記憶がないのだ。)

    こんな事を考えている人間が非常勤講師を引き受けた訳だから最初はとにかく大変であった。

    どうも最初の頃に教えた学生からすると私はちょっと怖い感じの先生であったようなのだ。

    当然私にも思い当たる節がある・・・それはやる気のない学生に接した時。

    口にこそ出さなかったがその頃の思いは
    『無茶苦茶忙しい中、本来制作にあてるべき時間を割いてまでわざわざここに来ているのに何だそのやる気のない態度は!この貴重な時間を何だと思っているんだ、ふざけるな!!』
    ・・・といった感じであったか。

    そんな事を思っているわけだから、それはそれはきっと怖そうな雰囲気を醸し出していたに違いない。笑


    しかしそんな事を思いつつもここまで長く講師を続けられたのには理由がある。


    まあこれには色々な事が挙げられるのだが、・・・
    まず一つには自分自身が「先生」という意識よりも「先輩」という意識を持って学生と接し続けた事。

    自分は先生としてのプロでもないし、実際ただ彫刻家として生きてきただけなのである。

    ならば私は学生より少し長く彫刻をやってきた先輩としてしか言葉を発する事は出来ないなぁと考えた訳である。

    先生として説得力のある言葉を発する自信はなかったが、彫刻家としてならば説得力のある言葉を発する事が可能であったという事なのだ。


    さて次に挙げるとするならば、・・・
    それはやはり才能もありやる気のある学生に何人も出会えた事。

    その事はすべてのマイナス要素を打ち消すくらいに私にとって重要な事であったのだ。

    そういった学生達のお陰で教える事に対する意識も変わった・・・というか、自分の内側にもこんな面があったのだと発見出来たといった方が良いか。

    こちらから持てる力100全てを発した時、持てる力100全てを返してくる学生とのやり取り、・・・これを楽しいと思うのは当然の事だったかもしれない。


    こんな事を考えながら講師を続けていたのだが、ふと気付けばもう17年。

    長いのか短いのかは分からないが、実に有意義な17年間であったように思う。

    あと半年後には『人に教えるという事』から遠ざかる訳だが、その思いと言えば、
    ・・・とりあえずホッと一安心といったところであろうか。

    当然、またどこかで声を掛けてくれる人がいればまたそれも考えなくもないが、まずは作品制作に専念。


    明星大学学生の皆さん、
    まだあと半年ありますが、残りの授業も全力で当たらせてもらいますね。

    ともに頑張りましょう!
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    1. 2014/09/03(水) 10:55:59|
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    1. 2014/10/21(火) 17:29:52 |
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