彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    つくりたい形。

    布シリーズ(タイトル未定) 松田光司作一枚の布シリーズ作品(タイトル未定)  松田光司 作

    自分の中であまりにも自然にやっていた事なので、ふと今こうして気付くまで書きとめておこうと思っていなかった事柄について今日は書いてみたい。

    それは制作時における事・・・というか制作する前のインスピレーションの事、と言った方がいいかもしれない。

    以前にもふれている通り、制作する時というのはいろいろなパターンの制作がある訳である。

    例えば、つくりたいイメージが鮮明にあり、そのイメージをそのまま形として世に出してあげるパターン。
    またそれとは逆に、わざと何のイメージも持たないまま、手が自然に動くままにまかせ形を出してあげるパターン。


    今回書こうと思うのはこの二つとは微妙に違うパターンなのである。

    そのパターンとは・・・

    簡単に言ってしまえば、この二つのパターンを足して2で割った感じ。

    『何だそれ!?』 と言われてしまいそうだが、説明を聞けばまさにこの言葉通りという事が分かってもらえるだろう。



    まず心の中に、フッとつくりたい形が浮かんでくるのである。

    ・・・しかし、それはその全体像のほんの一部分。

    一部分ではあるのだが、鮮明で美しく何としてでもこの形をつくってみたいと思わせるような形。

    ・・・しかし、その一部分以外の形は何も見えていない。

    が、何としてでもつくりたい。

    ・・・結果「よしつくるぞ!」と、私の場合なってしまうのだ。


    そんな無謀なと思うかもしれないが、その「つくりたい形」をサポートする全体の形は何も考えなくとも私の手が勝手につくり出していってくれるのである。

    つまり、私の表面意識では気付いていないだけで、心の奥底にはその全体像の形はすでに存在していたのだろうと思われるのだ。


    さて、そんな工程を経て出てきた作品がどうなのかと言えば・・・

    決してその「つくりたい形」が突出して主役という訳でもなく、全体として調和の取れた作品として完成される訳である。

    多分、作品展示後 「実はこの作品で一番つくりたかった部分はここなんですよ!」と言っても
    「ふ~ん、・・・(???)」 という反応が返ってくるかもしれない(笑)。


    実は今回の上記写真作品、これがまさにそのつくり方でつくられた作品であるのだ。

    みなさんへの全体像のお披露目は今年2013年11月ごろの予定。
    楽しみにお待ち下さい!
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    1. 2013/08/31(土) 10:56:45|
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