彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    彫刻家とデザイナー。

    ブロックの穴 撮影 松田光司

    ちょっと前にとある質問がこのブログに寄せられた。
    個人的に答えを返信したのだが、せっかくなので主旨は変えずに少し文章表現を変えた形で紹介したいと思う。

    その質問とは・・・。
    彫刻家とデザイナーの違いは何なのかという事について。


    多分一般論としての教科書通りの答えはあるのだろうと思われる・・・が、ただここでそんな事を書いてもあまり意味がないように感じるので、私が勝手に思っている事を書こうと思う。

    ある一つの側面から見た時、
    極論を言ってしまえばどちらも同じようなものかもしれない。

    というのは、作品制作においてクライアントがいるいないに関係なく制約というものは絶対にあるものだからである。

    国の制約、時代の制約、場所による制約、法律による制約、思想による制約、人間である事による制約、地球上にいる事による制約、・・・等々(書き出したらきりなくいくらでも出てくるものだが・・・)。

    普段それらを全く制約と思っていないだけで、実は誰もが制約だらけの中、作品制作をしているのである。

    でもそんな制約だらけの中、つくり手は個性を発揮し、作品を仕上げて行っている訳である。

    そう考えた時、クライアントによる要望などはまったく取るに足らない制約でしかなかったりするのだ。(作風をまったく無視するような要望であったとしても・・・)

    過去振り返ってみれば、人類の至宝と呼ばれるような芸術作品もほとんどが依頼主からの依頼によるもの。

    そこにはクライアント(パトロン)の無理難題な要求をなんなくこなし、個性あふれる芸術作品として成立させてきたという事実がしっかりとあるではないか。

    つまり、デザイナーであっても彫刻家であっても、何かちょっと要求されただけで自分の表現が出来ないなどというのはハッキリ言ってそれまでの人、・・・という事なのだと私は思うのだ。


    という訳でこの観点から眺めた時、
    私の中ではデザイナーも彫刻家もどちらも同じ表現者というくくりになるのである。
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    1. 2013/07/11(木) 10:59:53|
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