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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    「彫刻」が私にもたらしたもの。

    雨上がり 撮影 松田光司

    この世界に入ってから彫刻の事に関して、いくつかの気付きといくつかの目覚めを経験しているのだが、今日はそれとはちょっと違った視点からの話。
    ・・・彫刻というものが私に及ぼした影響について少し書いてみたい。


    何度かこのブログでもふれている通り、私は美術に関する環境など一切ないごく普通の家に生まれ育った訳である。

    当然、子供の頃はそれが普通であると感じており、何の疑問も何の不自由さも感じる事なく、実家での10数年を過ごした訳である。

    しかし、その時は何にも感じていなかったこの生活が、・・・実は私の魂にとって窮屈で退屈なものであったと後から思い知らされる事になるのだ。


    それを気付く事になるのが「彫刻の世界」というものとの出会い。


    となると美術予備校彫刻コースに通い出した高校3年生の時?・・・と思われるかもしれないがその時はまだ本当には彫刻の世界と出会ってはいない。

    やはり、大学に入ってしばらくしてからの事であるのだ。


    その時の感覚と言えば、・・・

    大げさに思われてしまうかもしれないが、彫刻の世界に浸れば浸るほど、本当に魂が解放されていくような躍動を感じるものであり、また縦横無尽に自由自在に突き進んで行けるようなパワーを感じ取る事が出来たのである。

    この世界に入った私はその時、まさに水を得た魚のような存在となったのである。

    20歳そこそこの男が何を生意気なと思うかもしれないが、すでにこの時点で
    『自分に与えられた使命を果たせる世界と出会えた。』・・・と本気で思っていたのである。

    その後の経済活動を含む実生活の大変さとは裏腹に、この時以降、私の魂は常に至福の喜びの中にあるのだ。


    もし彫刻の世界と出会っていなかったら・・・と想像する事も難しいが、この47年間を振り返った時、明らかに彫刻を知る前と知った後では別人であるのだ。


    そう、20数年前、彫刻と出会ったあの頃、私は魂の解放とともに生まれ変わったのだ。

    それこそまさに・・・彫刻というものが私にもたらしたもの。
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    1. 2012/05/18(金) 22:20:44|
    2. 芸術
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:2
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    コメント

    天職

    いつも楽しみにおります。

    松田さんは彫刻と出会うように、生まれる前にあらかじめプログラムされた人生を送られていると思います。

    ですから彫刻と出会っていなかった人生を想像しにくいのでしょう。

    ご自身の使命を感じられる心境というのは、そう簡単に得られるものではありません。

    心を豊かにさせてくれる作品を拝見していると、作者の魂が心底この仕事を楽しんでいるというメッセージまで伝わってきます。

    ブログの写真もとても美しいですし、これからもご活躍されることを期待しております。

    失礼いたしました。
    1. 2012/05/19(土) 21:38:18 |
    2. URL |
    3. Me Rock #eMkLRZRc
    4. [ 編集 ]

    Re: 天職

    いつも見て下さってありがとうございます。

    Me Rockさんのおっしゃる通り、確かに何か見えない力に動かされているような感覚はあります。

    「与えられた使命を果たせる世界」などという言葉、あらためて見れば恐れ多い感じもありますが、

    正直、この言葉以外での説明は難しいような気もします。

    自分がこの先、どうなっていくのか全く分かりませんが、彫刻をつくり続けられる環境だけは何が何でも死守し

    て行きたいと思っています。

    Me Rockさん、あたたかく見守って下さってありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願い致します。
    1. 2012/05/19(土) 22:06:57 |
    2. URL |
    3. 具象彫刻家 #-
    4. [ 編集 ]

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