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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    波長が合う。

    5月の庭にて 撮影 松田光司

    さて、複数の作品を同時進行で制作していくという事について再び。(’10.5.2’11.1.31’11.7.10’11.10.10参照)



    もう何度もこの事についてはこのブログでも取り上げているのだが、それは裏を返せば自分にとってかなり重要な事なのであろうとあらためて思うものである。

    さあそんな作品の同時進行についての話だが、・・・
    今制作している作品を途中でやめて別な作品に取りかかる自分の中でのきっかけは一体何なのであろうか?


    まあこれもあらためて考えてみると何通りかのパターンがあるように思うのだが、今日は一番多いパターンについてふれてみたい。

    まず前提として、私の場合よほど依頼仕事で忙しい時でもない限り、その日一日に制作する作品について『これとこれをそれぞれここまでは制作を進めるようにしよう。』とは考えないのだ。

    あくまでもその日その時の気分次第。

    例えば、頭の中では漠然と『さて、この作品から取りかかるとするか。』と思っていたはずなのに、ふと気付けば無意識に『あれ?あの作品に手を入れようと思っていたのに何でこっちの作品やってんだ自分は?』なんて事もしょっちゅうあったりするのだ。

    一日の始まりからしてそんな感じなので、今制作している作品から別な作品の制作に移る時もある意味似たような感じ。

    自分が頭の中で考えてやろうとしている事とは少しずれてしまう感じがあるのだ。


    この状況を例えるならば、・・・
    アトリエの片隅におかれた作品が 『そろそろ私の事もつくってくれよ。』 と呼びかけている感じ。


    実際には作品が私を呼ぶ訳などないのだが、いきなりふとその作品の事が気にかかってしまうのである。

    ・・・で、今制作している作品の事も気にはなりつつ、だがいてもたってもいられず自分を呼ぶその作品の方に向かってしまうといった感じなのである。

    しかしこれは裏を返せば、延々と一ヶ月も2カ月もほったらかしの作品も出てきてしまうという事。

    そうなのである、いくら自分の内側から出てきた作品とはいえ、私とその作品の波長がピッタリ合わなければ、その作品に触れる事もないし、当然進めていく事など出来ない訳なのである。

    自分で出しておきながら何だそれ?・・・と言われてしまいそうだが、私と作品の波長が合わない状況があるというのも作品制作の過程においては、とても重要な事だし、とても必要な事であるのだ。


    ・・・と、まあそういった感じで、色々な状況にある作品群を前に今日も作品制作を進めていく私がいるのであった。
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    1. 2012/05/17(木) 19:17:50|
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    1. 2012/05/19(土) 03:30:31 |