FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    合格した時の事。

    窓際の花 撮影 松田光司

    さて、一ヶ月ほど前、このブログで「一浪した時の感覚。」という内容で書いたのだが、せっかくなので芸大に受かった時の事を今日は書いてみたい。(実に27年も前の話。)


    今はどうなのか知らないが、当時はわざわざ合格発表を見るためだけに、愛知から東京まで新幹線で行ったのであった。

    もう試験も終わってしまって何の手の施しようもないのだが、もうとにかくドキドキで新幹線の中でも緊張しまくっていたように記憶している。

    正直、受かったかどうかなど全く予想もつかず、本当に発表の掲示板を見るまでは何も考える余裕などなかったのだ。


    ・・・で、芸大に着くと発表場所に向かったのだが、すでに合格発表から数時間経過しており、掲示板に合格者の受験番号が張り出された状態だったのである。

    早速、自分の番号を捜す私・・・。

    『えーと、俺の番号は、・・・あっ!あったあった!!』・・・と心の中で小さくガッツポーズ・・・そして普通にニヤけて終わり。


    えっ、その程度の反応?・・・と思うかもしれないが、決してクールに装おうとしていた訳ではないのだ。

    あまりにもうれしすぎた事、そして受かった事が信じられなくて声も出なかった・・・というのが本当のところなのである。


    早速、この喜びを伝えようと愛知の自宅に電話をすると、・・・受話器を取ったのは母親。

    こちらがテンション高く「受かったよ!」と言うと、

    「もう知っているよ、おめでとう。(美術)予備校から電話があったから・・・。」

    『はぁ?・・・まったく、余計な事をしてくれるなぁ。』と思いつつ、ならばと、高校の担任の先生に電話。

    私:「先生、東京芸大受かりました!」

    先生:「はぁ、嘘を言うなよ、東京芸大ってそんなとこ松田が受かる訳ないだろう。何かの間違いじゃないか。」

    私:「いや、先生、本当に受かりましたって!」

    先生:「いやいや、やっぱり信じられない、明日の新聞発表を見るまでは喜ばないでおく。」


    ・・・まったく何だそれ、・・・というような電話報告であったのだが、考えてみれば自分自身でさえ、受かった事が信じられなかったのだから、先生も信じなくて当然か、・・・とあとから思ったものである。


    さて、その後、時間が経過するとともに心境も変化していくのであったのだが、合格発表の数日後、・・・その大きな喜びはいつの間にか大きな不安へと変わっていったのである。


    『自分みたいにどこにでもいるような超普通の人が、こんな特殊な大学で通用するのだろうか?』

    ・・・と言った不安。

    今にしてみれば単なる笑い話なのだが、大学生活が始まるまでは真剣に悩んでいたのだ。

    実際入学してみると、・・・まあ確かに、決して普通とは思えない人たちの集団ではあったのだが、いつの間にかそこにすっかり馴染んでいる自分がいたのであった。



    大学に受かった時と言うのは大体こんな感じ、・・・きっと似たような事が今年もどこかで繰り返されている事であろう。
    スポンサーサイト



    1. 2012/03/13(火) 22:31:06|
    2. 日常
    3. | トラックバック:1
    4. | コメント:0
    <<久しぶりの徹夜は、・・・。 | ホーム | この一年でやった事は、・・・。>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/635-8925b9d1
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

    -

    管理人の承認後に表示されます
    1. 2012/03/21(水) 17:35:17 |