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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    この一年でやった事は、・・・。

    六本木画廊にて 松田光司作品松田光司作品  六本木画廊にて

    さて、早いものであの震災からもう一年が経とうとしている。


    この一年でやった事を振り返ってみると、・・・。


    20数点の彫刻制作。

    8つのグループ展。

    1つの個展。

    大学での授業。

    3つの講演会。

    1つの特別授業。

    1つの彫刻教室。


    ・・・こうして書き出してしまうといつもの彫刻家としての日常と何も変わらない。

    この一年の間に、決して被災地にボランティアに行った訳でもなく、大きな金額を寄付した訳でもない。

    自分を正当化しようとも思わないが、しかし私はそれでいいと思っているのだ。

    あの大きな震災の衝撃を受け、それぞれがそれぞれに行動した一年間・・・みなが同じ事をしても何も進まないのである。

    結局、私にとってこの一年というのは、自分に与えられた役割を強く再確認させられる一年であったように思うのだ。


    つくり手の中には、半年ほど制作が出来なくなった人、制作をやめボランティアに行った人、作風がガラッと変わってしまった人、・・・本当に様々な反応があったのだが、どれが正解でどれが間違いという事もないのだ。

    私はたまたま、この出来事が制作への強いエネルギーに変わったという事。

    極めて個人的な事のようにも感じるが、やはり前々から言っている通り、作品というのは見えない力につくらされているものだと思うのだ。

    今はまだよく分かっていないが、もしかしたら数十年後に『ああ、やっぱり作品が変わっていったのはあの頃から、・・・。』などと言っている可能性だって充分あるのだ。


    さて、・・・明日はそれぞれの作家の思いの詰まった六本木画廊<再生の「息吹」vol.2>会場で、亡くなられた方々に哀悼の意を捧げつつ、静かに過ごそうと思う。
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    1. 2012/03/10(土) 19:52:49|
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    1. 2012/03/21(水) 17:35:22 |