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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    10年の歳月。

    結実子さん 撮影 松田光司結実子(ゆみこ)さん 首像制作初日。

    昨日、久しぶりに結実子さんにモデルをお願いした。



    結実子さんという人は出版社に勤めるOLさん。実に聡明、それこそ透明感のある光をまっすぐ放つ素敵な美しい女性である。
    色々な作品でモデルをお願いしてきているのだが、初めてモデルをお願いしたのは10年前、まだ結実子さんが学生のころであった。
    その時初めて制作したのが「首像」、そして10年経ち、また今回「首像」を制作。


    さて、実はこの10年という年月が重要な意味を持つ。
    当然、結実子さんにとっても色々な意味があると思うのだが、とりあえず、何故私にとってこの「10年」という数字が重要であるのか語りたい。

    そのためにはまず4月19日にブログで書いた「今中隆介」の事にふれなければ始まらない。

    あの日のブログの写真では「風人’06」を紹介したが、実はその前に「風人’86」「風人’96」を制作しているのである。

    最初に「風人’86」を作ったのが今中も私も21歳の時、当然10年後の事など考えてはいなかった。
    しかしたまたま卒業後も仕事上の付き合いなどもあり、31歳になった時も今中にモデルを頼める環境にあった。

    ちょうど10年、『これは面白い。』とその時思ったわけである。

    今中の賛同も得る事が出来、「風人’96」を制作しようと思った時には「風人’06」の制作も決定していたのである。

    10年に一度、同じ人物の肖像彫刻をつくる・・・流れ去っていく今中の10年、20年という時間が形となって目の前に現れる。
    その形は今中の歴史であり、また私自身の歴史となり残されていくこととなった。

    次に4体目が作られるのは2016年、二人が51歳の時である。いつまで続くか分からないが、二人とも生きている限り続けてみたい。


    さてこんな経緯が私の中にあったのだが、こんな面白い事を一人だけで終わらせる訳がない。
    ・・・当然、何人もの人に声をかける事になる。

    その中の一人が結実子さんなのである。
      
    10年の歳月が流れ、結実子さんの中で変わった事、そして変わらなかった事、全て形にとどめるべく私の中で流れた10年をこの「首像」に注ぎ込む、・・・そう、私の歴史ともなっていくであろうこの作品、私自身も完成を楽しみにしている。
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    1. 2010/05/31(月) 09:35:05|
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