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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    あの頃、見ていた景色は?

    走る。 撮影 松田光司

    つい最近、体験した話。


    私は都内に行く時、いつもは電車で行くのだが、その時は荷物があったため、車で都内に向かったのだ。

    ・・・で、無事用事を済ませ、そのまま帰ろうと思ったのだが、ふと、その場所から東京芸大(上野)が近い事に気付いたのだ。

    その時何を考えたのかと言えば、

    『久しぶりに芸大に寄ってみようかなぁ。』・・・ではなく、

    『久しぶりに自転車で通った道を通ってみたいなぁ。』・・・という事。

    前々から書いている通り、私は大学のほぼ4年間、単なるママさん自転車で上野、上石神井間の往復36キロの道のりを毎日通ったのである。('10.8.6'11.5.27参照)


    最後にその道を自転車で走ったのが23歳の冬、・・・それから偶然にも23年という年月が過ぎ、そこを今度は車で走ってみようと思い立った訳である。

    まず芸大の前を通過し、かなり曖昧になってしまった記憶を辿りながら、自転車で通った道を走らせたのである。

    大学近辺では比較的、はっきりとした記憶があるのだが、少し離れて来ると何となく心もとない。

    昔からずっとやっていそうな店が立ち並んでいる所を走っているのに、・・・正直、まったく記憶がないのだ。

    つまり、その景色を見ても懐かしくも何ともないのである、・・・『あれ?もしかして道間違えたのかなぁ・・・。』などと思って車を走らせていると、『あっ!ここ曲がる所だ。・・・いやぁ、良かった合ってた。』・・・といった具合。

    ちなみに、その曲がり角、・・・店や建物も変わっていて、風景として見た時、当時の印象は残っていなかったのだが、何故か覚えていたのである。

    その後も、直線に入ると、ほとんど記憶のない景色が続くのであるが、やはり曲がり角では『あっ、ここ、ここ。』と分かるのである。


    さて、この体験で一つ分かった事がある。

    それは、当時の私は、周りの景色など一切見る事もなく、真っ直ぐ前しか向かず、全速力で自転車を走らせていたのだという事。

    思い返してみれば、コンビニやら飲食店など(お金もないため)全く立ち寄る事もせず、真っ直ぐ芸大へ、そして真っ直ぐ芸大寮へと向かっていたのだ。


    何となく今もこの傾向がない事もないなぁと思いつつ、・・・

    現在46歳、あの頃の倍も生きてきて、多少は周りを見る余裕も出来てきたはずなのだが、
    ・・・果たしてどうなのやら?
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    1. 2012/02/03(金) 20:58:40|
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