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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    震災後の個展は、・・・。

    生誕―螺旋Ⅰ(部分) 松田光司作「 生誕―螺旋Ⅰ 」 (部分)  今回のギャラリー渓での個展に出品します。
      
    考えてみると来週月曜日から始まるギャラリー渓での個展は、3.11の震災後、初めての個展となる。


    震災前の個展と何か変わったかと言われれば、・・・多分、何かは変わった。

    しかし、定期的に開かれる個展というものは震災に関係なく徐々に変わっていくものなので、正直、今回の個展がどの程度震災の影響を受けたものになっているのかは、展示してみなければ分からない。


    この約一年の間に制作した作品を考えてみると、明らかに震災・復興の事を意識した作品が4点ほど。

    その作品も今回、個展に出品するが、その作品がどのように見えて、他の作品にどういった影響を及ぼすのかは全く未知数なのである。

    もしかしたら、私が普段制作してきた流れの中から、自然に出てきた作品の一つとしてしか感じられないかもしれないし、またもしかしたら、他の作品も巻き込むような緊迫感を発するような作品になっているかもしれない。


    ・・・いや、しかし今こうして書きながらふと思ったが、・・・

    震災を意識するしないに関わらず、震災後に制作した作品は当然、震災後の作品という事になる訳である。

    そうなると、今回の個展に出品する作品の半数近くが震災の影響を感じた作品という事。

    一つ一つの作品の事をよーく思い返してみれば、・・・軽々しく言いたくない言葉ではあるが、やはり『祈りの造形』という意識は以前より強くなっているような気がするのだ。

    あまり先入観を持ってしまうのもなんだが、もしかしたら観る側の意識も以前とは少し変わっているかもしれない。


    震災直後、『彫刻家としての自分は一体何が出来るんだ!』と自問自答したものだが、結局、出来る事は彫刻をつくる事だけであったのだ。


    ・・・今回の個展は、

    震災後の一年間、一体何を思い、何をやってきたんだ?・・・という答えが、ほんの少しだけ出てくる個展になるのかもしれない、と思った。
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    1. 2012/01/30(月) 22:23:10|
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