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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    お弟子さん。

    冬の実 撮影 松田光司

    詳しくは書けないが、15年以上前に出席したとあるパーティーでの話。


    パーティー会場で指定された円卓に座ると、そこはどうも芸術関係の人達が集められた席であったようなのだ。

    無言で過ごすという雰囲気でもなかったので、簡単な自己紹介から始まり、何となく雑談が始まった訳である。

    ちょっとジャンルは伏せておくが、話をしているとどうもそこに座る4~5名ほどが、ある著名な芸術家のお弟子さんである事が分かったのだ。

    一人で制作する私からすると、珍しい存在であったため、興味の赴くまま色々と質問した訳であるが、・・・何か引っかかるものの言い方なのだ。


    どのお弟子さんも必ず、『まだまだ私程度のものでは、・・・。』といったようなニュアンスの言葉が会話の端々にしつこく感じるほど入ってくるのである。


    正直、「謙虚」というよりは、「自分に自信がない」、もしくは「先生という存在に対しすっかり委縮してしまっている」・・・というような感じに見えてしまったのである。

    詳しい内容はもう忘れてしまったが、「先生の許可なしに○○する事は出来ない。」とか、「先生に認めてもらえるまでとても○○しようとは思えない。」とか、・・・

    一体、彼らにとってどれほど先生というのは絶対的な存在なのであろうか?・・・と、あきれてしまうほどであった訳である。

    ハッキリ言って私には一切まったく共感出来る部分はなかったのだ。

    心の中で『えっ、やれば、そんなのやってしまえばいいのに!』と、何度突っ込みを入れた事であろうか。

    当然、そのお弟子さん達の中にも上下関係がはっきりとあるらしく、それぞれが遠慮しあってものすごく言葉を制御している感じが見て取れたのである。

    彼らを見ていると、集団が大きくなればなるほど、先生という存在もある意味、神格化していくのであろうと想像出来るものであったのだ。


    私としては、誰からもどんな事象からも何かを学び取ろうという姿勢は常に持っているのだが、こんな窮屈な中でやりたいとは全く思わないし、だいたいからして誰か一人の後ろにずっとくっついていこうなどと考えた事もないのだ。


    ちなみにその後、この人達がどうなったのかは、・・・全く知る由もない。
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    1. 2012/01/16(月) 22:54:03|
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