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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    エディション「1/8」 ~「 8/8」。

    銅を溶かす窯 撮影 松田光司

    以前にもエディションについて書いたが、また別な観点からの話。(’10.12.3参照)


    私の作品の場合、基本的にエディションは、立体8点までレリーフ10点までと決めている。(例外もあり)


    さて、このようにエディションというものを作品に刻印すると、必ずといっていいほど聞かれる事がある。

    それは、・・・

    「エディションナンバーの『1』ってやっぱり一番いい作品なんですよね?」・・・といった類いの質問。


    その問いに対する作者としての答えはこうである・・・。

    「エディションナンバーがいくつであろうと、同じレベルの同じ作品です。」


    実際、数を抜く時どのように制作しているのか言えば、その時々によりやり方も違うのだが、一気に数点同時にブロンズに吹いてしまう事も当然ある訳である。

    そんな時、正直どれが一点目に吹いた作品なのかなど全く分からない・・・というか一点目という概念そのものがなかったりする訳なのだ。

    仕上げもほぼ同時に行うため、結局エディションナンバーも適当に刻印していく事になるのだ。


    また、テラコッタ作品を複数抜く時もある意味同じで、確かに最初に型から抜いた作品は存在するのだが、エディションナンバーを刻印する時その作品に『 1 』という数字を刻印するとは限らないのである。

    要するに、同じ一つの作品型から作品を抜いていく訳であるし、なおかつそれを作者(私)がしっかり監修もしくは直接手を加える訳なので、「1/8 」の作品と「 8/8」の作品が別物になってしまうような事は絶対にない事なのである。


    という訳で私からすると「1/8」 の作品も「8/8」の作品も価値は全く同じなのだが、・・・

    コレクターの人からするとどうもそうではないようで、・・・「あー、1点目のブロンズが欲しかった。」

    ・・・などと言われる事もしばしば。
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    1. 2011/12/27(火) 22:42:20|
    2. 彫刻
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    コメント

    六本木画廊

    松田さん、ご無沙汰しています。尾関です。
    六本木画廊に足をお運びいただきありがとうございました。私は、やっと、少し造れる環境になってきました。

    松田さんの相変わらずの活躍ぶり、たのもしいです。

    私も作品展示をし、松田さんに案内をお送りしたのですが、あて先不明で戻ってきました、でも、観てもらえたようなのでうれしくおもっています。

    徹君は私の同級生で、頑張ってもらいたい一人です、松田さんとお話した事、徹君から聞きました。宜しくお願いします。
    1. 2011/12/28(水) 08:13:14 |
    2. URL |
    3. 武藤(尾関)美子 #-
    4. [ 編集 ]

    Re: 六本木画廊

    尾関さん、久しぶりです!
    お元気そうでなによりです。

    尾関さんもいよいよ本格的に始動という事ですね。
    これからの活躍とても楽しみです。

    あと、宛先不明との事すみませんでした。
    2月に新宿で個展を開催するのですが、そのDMに住所を書いてお送りしますね。

    小林君の事は僕も本当に驚きました。
    こういう活動をしている人が一人でもいると、よりつながりが出来ていいですよね。

    では、またいつかお会い出来る機会を楽しみにしております。
    お互い頑張りましょう!
    1. 2011/12/28(水) 10:01:29 |
    2. URL |
    3. 具象彫刻家 #-
    4. [ 編集 ]

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