FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    手を加えた場所は、・・・。

    もみじの木の下で 撮影 松田光司

    学生を教えていてたまにある事。


    当然、これは自分自身が学生の頃にも経験している事なのだが、それはこういった事。


    制作中の作品に対し・・・

    先生:「おー、随分この目の部分の形が良くなったねえ。」

    学生:「えっ先生、この目の部分は前回先生に指導して頂いてから全く手をつけていませんが、・・・。」


    ・・・さて、この会話を聞くと、まるで先生が適当にいい加減で的外れな事を言っているように思えなくもないのだが、実はそうでもないのである。


    要するに学生が「目」以外の部分の制作を進めた事により、彫刻全体の見え方、完成度も変わった訳なのである。

    すると、手を加えていない「目」の形そのものに対しても影響を与えたという事なのだ。

    つまり、ちょっと制作が先に進んでしまっていた「目」の造形に、周りの形がようやく追いつき、やっとそれらしく見えるようになったという事。


    全体の中のある一部分が、どうもおかしい、違和感がある・・・と感じた場合、実はその一部分だけがおかしい訳ではなかったりするのだ。

    大抵の場合、その周りにも手を加えてやる事により、違和感が解消したりするものなのである。

    これは彫刻に限らず、普通に生活している中でも随分と当てはまる事があるのではないか?
    ・・・部分だけでなく、全体をみる事を心がけたいものである。
    スポンサーサイト



    1. 2011/12/22(木) 19:19:49|
    2. 彫刻
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<エディション「1/8」 ~「 8/8」。 | ホーム | 何かを伝える?>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/587-95bab8cf
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)