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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    頑固さ。

    12月の落ち葉 撮影 松田光司

    アートの世界とは何となく無縁に感じる「頑固」という言葉。


    しかし、ある意味この「頑固さ」が無ければこの世界でやっていけなかったりもするのだ。


    アートの世界といえば、ものすごく柔軟な発想のもと自由に考え制作していく世界というイメージがあるはずなのに・・・

    一体どういう事?・・・と思うかもしれないが、この言葉を言い換えて考えると分かりやすいのだ。


    つまり、「頑固である」という事は、「自分の主義主張を貫く」という言葉に置き換える事が出来る訳である。


    作家というのは作品を通し、何かを相手に伝えようとするものなのだが、そんな時に、他人からちょっと何か言われただけで、作品の内容を変えてしまうようでは、結局、中味も薄まってしまい何も伝えることが出来なくなってしまうのである。


    組織や団体の中ならば、相手の意見に従ったり、尊重したりといった事も必要だと思われるのだが、こと作品に関して言えばそれではいい作品が出来る訳がないのだ。

    自分が一番伝えたい部分だけは、決して周りの声を聞いて決定するものではなく、ある意味「頑固さ」を持って突き進まなければ何も生まれて来なかったりするものなのだ。


    そこでの判断基準は、「伝えたい事が正しいか正しくないか」ではなく、「伝えたい強いエネルギーがあるかないか」なのである。


    思うに、主義主張の部分で妥協し、薄まった曖昧なメッセージを発するくらいなら、作品の発表を見送った方がよっぽどましであるのだ。


    こういった意味において、アートの世界における「頑固さ」というものは必要であるのだ・・・と私は思っている。
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    1. 2011/12/02(金) 22:52:53|
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