FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    表面的にみている訳ではない。

    頭上に現れた虹 撮影 松田光司

    もうかなり前の話になるが、抽象彫刻をつくっている友達との会話より・・・。


    私:「いやー、続けて何度か個展みせてもらったけど、展開が面白いし、次はどうなるんだろうと期待させられるよね。」

    友達:「そう?そう言ってもらえるとうれしいな。」

    私:「表面的に形が変わったように見えても、作品に、ずーっと一貫性があるから、説得力があるんだよなぁ。」

    友達:「えっ、ちゃんとそういう風に見てくれるんだ。うれしいなぁ、実は見る人によっては『毎回、作品が違って見えて何のつながりも感じないけど、一体何がやりたいの?』って言ってくる人も結構いたりするんだ。」

    私:「その人達って、きっと作品の表面しか見えていないんだろうね。僕からすれば、明らかに一人の作者が一連の流れの中、自由自在に作品を出している感じがするけどね。」

    友達:「松田にそう言ってもらえると、ホッとするよ。」


    ・・・と、まあおおよそこんな感じの会話であった。


    別に友達の事をフォローしようと思った訳でも何でもなく、本当に感じたまま伝えただけなのだが、私からすれば、『毎回、作品が違って見える』という見方があるという事の方が新鮮に感じるものであったのだ。

    まあ確かに、作品の見方は人それぞれで、100人いれば100通りの見方がある事は承知しているのだが、・・・しかし、つくり手というのは、何だかんだ言って、表面に出て来る形だけを重要視して制作している訳ではなく、そこに至るまでの過程や経験、思考、思索すべて含めて一つの作品として完成させている訳である。


    自分の伝えたい部分を100パーセント理解されると思っている訳でもないが、たまにその部分に対し、核心を突いてくる批評があったり賛同があったりすると、ホッとする気持ちがある事は確かなのである。
    スポンサーサイト



    1. 2011/11/30(水) 20:51:16|
    2. 芸術
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<その目線では・・・。 | ホーム | 遠藤アートブロンズにて。>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/571-4d9178aa
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)