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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    首像制作。

    首像制作途中 撮影 松田光司制作途中の首像。

    さて、今日もちょっと彫刻の話を一つ、・・・首像について。


    まあこの首像に関しても、少しずつはこのブログでもふれているが、今日は首像制作を人に教える時、主にどんな点に注意をしているのかを書いてみたい。


    前にも書いたが、首像(顔)というのは普段からもっともよく見ているものであり、もっとも身近な存在であると思うのだ。

    ・・・しかし、いざつくろうとすると思うようには出来ない。

    これが例えば平面の絵ならば、とりあえず「目、鼻、口」を描いてしまえば何となく顔に見えるのだが、立体ではそう簡単にはいかないのである。

    当たり前の話だが、目の形も立体的であるし、鼻も口も立体的であるのだ。

    つまり輪郭線だけでは表現しきれない世界なのである。

    しかしこれが分かっていても、初めて首像を制作する人はどうしても、自分の目に最初に飛び込んでくる色や輪郭線の方に意識がいってしまうのである。


    例えば目をつくろうとする時に、ほとんどの人が決まって目の形ではなくアイラインばかりに気をとられ、肝心の眼球の丸さが極端にいい加減な形のままだったりする訳である。

    鼻も見るのは出っ張ったところの形、そして口もたいていはピンク色の唇の形しか見ていないのである。

    正直、これではまず間違いなく立体としての彫刻にならないのだ。


    まず意識すべき所は骨格であるのだが、これもいきなりそう言われても初心者には骨格をとらえるのも中々難しいものなのである。

    さて、では一体どうしたものか?

    まあ、色々な考え方、やり方があるのだが、ある一つの方法論を紹介したい。

    それは、・・・「自分がつくりたいと思う場所のとなりの形をつくる。」・・・という事を常に徹底して意識的におこなうというもの。

    最初にも書いた通り、初心者の人はどうしても目や鼻や口といった、比較的輪郭のはっきりしていて目につきやすいところからつくり始めようとしてしまうものなのである。

    その時、その周りの形を意識してつくってあげれば、バラバラに独立してしまっていたパーツが自然な感じでつながってくれるようになるのだ。

    つまり、一見、もっとも重要そうに思える「目、鼻、口」という要素よりも、その周りの形をつくってあげる事の方がもっと重要であるのだ。

    こんな単純な事だが、これを意識するだけでも、かなり立体的な首像になるはずである。


    まあ、他にも方法論はあるし、注意点すべき点はいっぱいあるのだが、長くなり過ぎるのでまたいつか紹介したいと思う。
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    1. 2011/11/21(月) 23:51:09|
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