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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    潜在意識に響いた音。

    響心(部分) 松田光司作「 響心 」(部分)

    普段、音楽を聴く時というのは、BGMであれば何となく聴いているし、演奏会などであれば耳を澄まして真剣に丁寧に聴いている。
    しかし、あの時はそのどちらでもない状態である楽器の音色を聴くという体験をした。



    私が彫刻を制作する時というのは、やはりかなり心の奥底に入り込んだ瞑想状態に近いような感覚で進められていく。
    周りは見えているのだが、そこには自分一人しかいないような感覚で、誰もそこには入ってこられないような感じであろうか。

    心も安定し、のびやかで心地よい制作態勢に入った時、いきなりその音は飛び込んできたのである。
    自分ではかなり潜在意識深く入っていたつもりだったので、結構な衝撃が走った。

    音が耳を素通りし、心に直に飛び込んでくるとはこういう事をいうんだ!と初めて思ったものである。

    その音色を奏でたものはクラシックギター・・・演奏している姿を彫刻に作ろうと思い、自然に演奏するようお願いしていたのである。

    近距離だったとはいえ、まさかこんなに潜在意識奥深くまで音が響いてくるとは、正直まったく予想していなかった事である。

    私が彫刻をつくる前からイメージしていた透明感、そしてそのギターが奏でた透明感ある音色、この2つがまさに共鳴し合った瞬間であったように思う。

    もう10年ほど前の出来事であったが、私にとってこれはとても貴重な得がたい体験であった。
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    1. 2010/05/25(火) 09:30:43|
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