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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    一人でも大丈夫なんだ・・・。

    不思議な雲 撮影 松田光司

    ある時ふと、『一人でも大丈夫なんだ・・・。』と思った瞬間があった。


    それは、「日本野球発祥の地モニュメント」制作プロジェクト・・・学士会館における初会合での事、
    ・・・私が37歳の時である。


    その会合で集まったのは、学士会館側から4~5名、野球体育博物館側から2~3名、建築設計事務所から2~3名、そして彫刻家の私。

    過去の経験からすると、こういう集まりがある場合、たいてい私は画商さんと二人セットで会合に出席し、事務的で面倒そうな話はすべて画商さんが代りに話してくれるというパターンが圧倒的に多かった訳である。

    ・・・ところが、この会合の場では、何となく、野球体育博物館の人達と一緒のグループのような感じで会議室に入ったものの、・・・当然、彼らは画商さんではないし、私の代弁者でもないのだ。


    要するに、彫刻家という立場の人は、私一人だった訳である。


    それぞれの役割や進め方の確認など、多岐にわたり話し合われたのであるが、・・・団体同士のやり取りの中、ふと気付くとたった一人の私の言葉に、みんなシーンとなって熱心に耳を傾けてくれる状況が何度もあったのである。

    『あれっ、こんな凄そうな人達のいる中、こんなに自分の意見が通るなんて、・・・自分ってこんなに発言力あったっけ?』と思ってしまうほどであったのだ。

    あとから考えれば、私がメインであるモニュメント彫刻を制作する訳だから、そんな状況になるのもまあ当たり前の話であったのだが、自分より20歳前後年上の人達とも対等に渡り合えるものなんだと、初めてこの時実感したのであった。


    まあ考えてみれば、37歳頃の私と言えば、それなりに風貌も彫刻家らしく(ヒゲを生やしたかっぷくのいいおっさんに?)なり、見た目の押し出しも強くなっていたのであろう。


    その後、似たような機会は何度となく経験しているのだが、昔のように見た目の頼りなさから軽くあしらわれてしまう事は、なくなったように思う。

    ただし、このように彫刻家として相手と対峙する時は、この風貌もかなり有効なのだが、普通に街中を歩いていると・・・ヒゲ面の単なる怪しいおっさんに見られてしまい、なんか避けられているような・・・。
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    1. 2011/11/14(月) 23:01:24|
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