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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    同時進行による制作について。

    水田に映る太陽 撮影 松田光司

    さて、このブログでは何度もふれている事だが、私は作品を制作する時、一点のみに集中して最後までつくりきってしまうような事は決してない。
    必ず、数点同時に作品を制作していくのである。


    以前にも書いた通り、他の彫刻家の人がどのように制作しているかは全く知らないし(特に興味もないし)、それぞれがそれぞれに合った方法論で制作してくれればいいと思っているのだが、、やはり私の場合は、この方法論が一番合っているのである。


    何点も同時に制作すると、気が散って意識が散漫になるのではないか、・・・と思う人もいるかもしれないが、決してそうはならないのだ。

    むしろ集中力が高まり、常に新鮮な気持ちで作品に向かう事が出来るようになるのである。

    当たり前の話だが、自分が作品をつくるという事は、きわめて主観的な目でもって作品を見てしまう事になる訳である。

    よほど意識していないとひとりよがりな思い込みも強くなってしまうのだ。

    それがいいんだという人はそうすればいいだけの事だが、私の作品で伝えたい部分はそこではないのだ。


    という訳で、同時に何点か制作していれば、他の作品に取りかかる事で、今までの作品に対し、冷静になれるし客観視も出来るようになるのだ。


    ちなみに時間配分の事だが、例えばある作品の合計制作時間数が正味30時間だったとする。

    ・・・ならば、1日10時間制作し、それを3日間続ければ、3日で作品が完成するのではという話になりそうだが、そんな単純な計算が成り立つほど簡単な世界ではないのだ。

    そこに作品を客観視するという時間を設けなければ、間違いなく説得力のない作品に仕上がってしまうのである。

    当然、ただ作品をボーっと眺めているだけの時間も必要なのだが、他の作品に取りかかる事によって、その制作していた作品をわざと一切見ないようにする時間を作るという事も、客観視する上においてとても重要な時間となってくる訳である。


    こういった観点から、作品を数点、同時進行で制作するというのは、私にとってベストな方法論であるのだ。
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    1. 2011/10/10(月) 23:15:04|
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