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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    粘土に入るヒビ。

    粘土に入るヒビ  撮影 松田光司粘土に入ったヒビ。

    粘土の付け方のバランスが悪かったり、もしくは粘土の状態のまま時間が経ち過ぎたりすると、粘土にヒビが入る事がある。


    この粘土のヒビというのは当然、直せるものなのだが、直し方を間違えると(知らないと)また同じところにヒビが入ってしまうのだ。


    直そうとする前の大前提として、まず勘違いしてはいけない事がある。・・・それはこういう事。

    ヒビが入ったと分かるのは、それが粘土の表面に出てきたから分かる訳だが、かといってそのヒビが上っ面だけのヒビだと思ったら大間違いなのである。

    どんなに微妙なうっすらとしたヒビであったとしても、粘土に入ったヒビというのは、間違いなく奥の芯棒まで達しているのだ。

    という訳で、表面を少し削って粘土をつけ直しただけでは、すぐにまた同じところにヒビが出てきてしまうのである。

    まずやらなければいけないのが、ヒビの下側部分になった粘土がドサッと落ちないように木などで支える事、そしてヒビのところに沿って粘土ベラなどでその部分を削り取るのである。

    その形や状況にもよるが、幅2~3㎝で深さは芯棒に達するところまで削るのが基本である。

    当然これをやると作品もその部分が壊れてしまう事になるのだが、ヒビの下側全部が落ちて壊れてしまう事を思えば、どうという事もない作業なのだ。

    さてその後、削った溝の近辺で芯棒と粘土の食いつき具合を確かめ、新しい粘土をしっかりとつけていくのである。

    その時、当然新しくつける粘土と最初からついている粘土をよく馴染ませ、しっかりと粘土同士くっつけるようにするのである。

    あとは、溝部分を全部粘土で埋めて表面を新たに整えていけば修正は完了する訳である。


    ・・・が、それでも不安な場合は、・・・

    ヒビ部分の粘土をほとんど取り去り、粘土が落ちないような芯棒を新たに足してつくり直すという手もある。

    しかし、そこまでするのは大変と思う時は、シュロ縄をヒビの上下つなぐように何本か埋めてしまうという手もあるのだ。


    もし万が一、ここまでしてもまだヒビが入るようならば、それは芯棒の作り方が根本的に間違っていたか、もしくは粘土のつけ方がよほどいい加減であったという事を意味する訳である。

    何事も経験とはいえ、同じ間違いを何度もおかしていては意味がないのだ。
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    1. 2011/10/06(木) 22:31:39|
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