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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    石彫の授業、・・・やはりノミ作りから?Part1

    厳美渓の岩 撮影 松田光司

    さて、先日は「最初はノミ砥ぎから、・・・。」と題し、東京芸大での初めての授業の様子を紹介したが、今日は、一年生石彫の授業について少し書いてみたい。


    またまた古い話(26年前)になるので、今はどうなのか全く知らないが、当時の石彫の授業はやはり、・・・・石彫用ノミを作るところから始まったのである。


    まずノミを作るためにやる事は、・・・

    いわゆる鍛冶屋さんの仕事をイメージしてもらうと分かりやすいのだが、鞴(ふいご)と呼ばれる火をおこすための道具を使い、丸い鉄の棒を真っ赤になるまで熱するのである。

    赤くなった先端を柔らかいうちにハンマーでガンガンたたき、先の尖ったノミの形へとつくり変えていくのである。

    当然、一回の作業では形が整わないので、何回も真っ赤に熱し、何回もハンマーでたたき、それを繰り返しながら成形していくのである。

    最後は「焼き入れ」という作業を行い、折れづらい強靭なノミへと仕上げていく訳である。

    こういった方法で確か3~5種類ほどのノミを10本くらい作ったように記憶している。


    正直、この石彫用ノミを自分で作ってしまうという作業は、決して簡単なものではなく、木彫のノミ砥ぎと同じく、まさに職人技の世界であったのだ。

    先生が実際、ノミを制作しながら説明して下さるのだが、・・・いきなりその通りに出来る訳もなく、かなり四苦八苦しながら何とかノミらしきものが完成していくといった感じであったのだ。

    しかしそれだけに、自分で作ったノミで石を彫る事が出来るというのはとても楽しみな事であったのだ。

    どのくらいこのノミ制作に時間を費やしたのか記憶は定かではないが、このノミの完成により
    ようやく石彫のスタートラインに立つ事が出来た訳である。


    さて、いよいよ石を彫る訳だが、・・・では自分で作ったノミを使い、一体何を彫るのか?


    それは、通称「とうふ」と呼ばれるものなのだが、はてさて何なのだろうか、・・・ちょっと長くなるので、続きはまた明日という事で、お楽しみに。
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    1. 2011/09/10(土) 19:58:32|
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