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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    秘密基地?

    小さな流れ 撮影 松田光司

    今の子供たちはどうなのか分からないが、私が子供の頃は、「秘密基地」と呼ばれるものを友達同士で作り、よくそこで遊んだものである。


    今と違って、遊び場所が公園だけという事は決してなく、空き地や川、林などあらゆる場所が遊びの空間であったのだ。

    そんな場所に、勝手に簡単な秘密基地を作ったりして遊んでいたのである。・・・というか、何も作らなくてもその場所そのものの事を秘密基地と称しているだけの事もあったりしたが・・・。

    当然、秘密基地などと言っても名ばかりで、実際には友達だったら誰でも知っている事であったし、例えば、親と歩いている時にその前を通りかかれば、「ねえねえ、あそこ僕らの秘密基地なんだよ。」と、うれしそうに話したりして、・・・・一体、どこが秘密なんだか?
    ・・・といった程度のものであったのだ。


    しかし、そんないい加減な秘密基地の中でも、特に印象に残っているものが一つだけある。

    それは、友達の家にあった大きなイチョウの木の上に作った秘密基地。

    残念ながら、途中から参加したので、作り始めはどうだったのかよく分からないのだが、太い木の枝に上手く板材を渡し、敷き詰め、床のような感じにしてあったのだ。

    丁度、敷き詰めた板の周りを覆うようにイチョウの葉が生い茂っていたため、それが壁のような役割を果していたのである。

    かなり大きな木だったので、作った場所も一階の屋根よりも高かったのではないかと記憶している。

    完成度は抜群で、3~4人くらい載っても全く平気であったし、まさに秘密基地らしい秘密基地であったのだ。

    『ここは僕らだけの特別な秘密基地だ!』なんて言ったりしていたが、・・・実際には、そこは友達の家の庭だし、当然、親公認だし、・・・まあ、そのへんは子供の事、そこで遊べるという事が一番重要だったのであろう。


    しかし、そんな思い入れのあった場所なのに、ある時ピタッとそこでは遊ばなくなってしまう。

    何故か?

    別に友達同士けんかした訳でもなく、親に怒られた訳でもなく(親公認の秘密基地に秘密などある訳もないし、・・・)。


    実は、全く単純な理由、 ・・・大量に毛虫が発生したのだ。


    その数は半端な数ではなく、木に登るどころか、近づくのさえ、ゾッとしてしまうほどの大量発生であったのだ。

    その後、またいつかその場所で遊びたいなと思いつつ、ふと気付けば、そこで遊ぶような年齢ではなくなっていたのだ。


    今にして思うと、この時の秘密基地が特に私の記憶に残っているのは、その完成度の事もあるが、その大量発生した毛虫を見た時の強烈なインパクトによるものが大きかったかもしれない・・・。


    今でもイチョウの木を見ると時々、私の中で何とも楽しく、何とも切ない思い出として甦ってきたりするのであった。
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    1. 2011/09/01(木) 22:53:24|
    2. 日常
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    4. | コメント:2
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    コメント

    大量発生

    子供のころの、アメリカシロヒトリが大量発生したの、思い出しました(^^;ヒャー。
    1. 2011/09/02(金) 07:52:48 |
    2. URL |
    3. こうだ #-
    4. [ 編集 ]

    Re: 大量発生

    子供の頃は、平気で色々な昆虫を捕まえたりしていましたが、毛虫はさすがに苦手でしたね。
    そんなのが大量発生したのを見たときには、本当に鳥肌が立ちました。
    アメリカシロヒトリも調べてみましたが、これも大量にいるところを想像すると、ちょっとゾッとしてしまいますね。
    1. 2011/09/02(金) 17:40:04 |
    2. URL |
    3. 具象彫刻家 #-
    4. [ 編集 ]

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