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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    恩返しは、・・・。

    毛越寺の池 撮影 松田光司

    学生の頃から今に至るまで、彫刻を通し実にさまざまな人達と付き合う事が出来た。


    ・・・で、学生の頃というのは、その付き合いは一生変わらず続くものと思い込んでいたりもした。

    しかし、実際にはそうではない。

    私が若い頃に、目をかけて下さった方々の大半がもう亡くなられてしまっているのだ。

    若い頃というのは、世の中の仕組みも何も分からず、ただただガムシャラに進んでいくだけだったのだが、そんな時、単なる若造であった自分を引き立て応援して下さる御年配の方々というのは、本当にありがたい存在であったのだ。

    どの方々も、まるで頑張っている息子か孫でも見るような目線で、後押しして下さったのである。

    作品を買って下さったり売って下さったり、人や組織を紹介して下さったり、時には生きていく上でのアドバイスをして下さったり、・・・本当にそういった方々には感謝しても感謝しきれないのだが、若過ぎて恩返しはほとんど出来ていなかったりするのである。

    しかし、そういった方々というのは、また、素敵なアドバイスもして下さっているのだ。

    「私は、若いあなたがやがて活躍していく未来の姿を楽しみにしているけど、それまで生きていられないかもしれない。でも私からすれば、今あなたの事を応援出来ている事でものすごく満足しているのだから、・・・もし恩に感じているとしても、私に返す必要はないから、・・・それはやがてあなたが、あなたの下についてくる人達に返してあげればいいんだし、・・・。そんな風につながって行けばいいと思って応援しているんだ。」・・・と、だいたいこんな内容であった。

    そんな応援をして下さった方々の期待に応えられるほどの活躍もまだまだ出来ていないが、気付けば、私もいつの間にか40半ばを過ぎてしまった。

    本来ならば、いっぱいもらった恩を返していかなければいけない年齢に差し掛かっているはずなのに、未だに自分の事だけで精一杯だったりする、・・・というのが現実。

    こんな自分でも慕ってくれる後輩や学生、教え子がいたりして、私としてはうれしい限りなのだが、自分がやってあげられる事も本当にごくわずかなもの・・・。


    さーて、今以上に、もっとしっかりやって行こう! ・・・と、心の底から思う今日この頃の私でした。
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    1. 2011/08/30(火) 22:39:57|
    2. 思想
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    <<立体のとらえ方。 | ホーム | 1年3カ月ほど前に書いた文章より。>>

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