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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    右手と左手。

    毛越寺の木 撮影 松田光司

    私は右利きだが、結構左手もよく使う。


    それは、私が彫刻家である事が大いに関係している。


    粘土で彫刻を制作する時、基本は右手をメインに使っているのだが、気付くと無意識に左手も使っていたりするのだ。

    それは支えとか補助といったものではなく、形をつくり込んでいく部分でも、左手が活躍するのである。


    これはどういう事なのか?・・・と考えた時、彫刻という造形を立体として成立させるための方法論の中にその答えが隠されていると思うのだ。


    彫刻を制作するという行為を考えた時、片側だけからみて、片側だけから制作を進めて行く事などあり得ない事なのである。

    つまり、右側の形に手を入れる時、同時に左側の形も必ず意識するものなのである。

    同じように上の形をつくる時は、下の形、・・・さらには前面の形をつくる時には後ろ側の形を意識しているのだ。

    このように、常に相対する側にも意識を向け制作を進めて行かないと、立体として成り立たっていかないものなのだ。


    つまり、制作している箇所の反対側には、もう片方の手が添えられており、必要だと思った瞬間にそのもう片方の手がメインとなって動き出し、新しい形を生み出していくという事なのである。


    ちなみに、最初の方で無意識に左手を使っていると書いたが、実は、『あー、やっぱり左手も目一杯使っていたんだ!』と実感させられる体験を過去にしているのだ。

    それは、以前にも少しふれた事だが、・・・「 手の腱鞘炎 」・・・何と、右手と左手が同時に腱鞘炎になってしまったのである。

    激痛具合も、ほぼ同じでどちらの手の方がマシだったという事もなく、・・・治った時もほぼ同時であったのだ。


    まあこのように、彫刻制作においては目一杯活躍してくれる左手であるのだが、・・・

    日常生活では、・・・普通の右利きの生活だし、器用な左手と思った事はあまりないなぁ・・・。
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    1. 2011/08/19(金) 21:46:13|
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