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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    二つの同じ作品。

    修正前の石膏像 撮影 松田光司 2個目の作品・・・石膏表面にヒビのように見える個所は、型の方にあったヒビを写し取ったもの。

    今日は石膏で、まったく同じ形の作品を二つ制作する場合の話。


    以前、ブロンズ像などはエディションを決めて、一つの作品原形から同じ形の物を数点制作するという話をしたが、今日の話はそれとは別な話。


    まあ、色々な理由があって、石膏の段階で同じ形の作品が数点必要な場合があったりするのだが、・・・

    これが、7点、8点と数がたくさん必要な場合は、「シリコン取り」という技法を用いるやり方が普通なのであるが、・・・2点だけ必要という場合はまた話が違ってくる訳である。


    まず、粘土で作品原形を制作する所まではいつも通り、・・・・少しやり方を変えるのが石膏取りの作業から。

    普通は、石膏取りの作業をすると、粘土原形の作品はその作業工程の中、完全に壊す事になる訳である。

    しかし、ここではそうはしない。

    割り型技法というやり方で、粘土の原形がなるべく壊れないように石膏の型を取るのである。

    ・・・で、同じ作品を2点制作する上において重要なのが、実は、壊れないように残した粘土原形の方ではなく、この石膏型の方。

    簡単に言ってしまえば、この石膏型で、2回、石膏取りの作業をしてしまうという事なのだ。


    前にも書いた通り、割り出し作業の時に、離型のための石鹸水さえバッチリ効いていれば、石膏型があまり壊れることなく剥がれてくれるのである。

    当然、形も複雑なので、一回目の作業で、細かく入り組んだ場所の石膏型が壊れてしまう事もあるのだが、割り型にしてあるので意外と修復もしやすく、2回目の石膏型として充分使えるものになるのである。

    当然、二つの同じ作品が石膏像として出てきた直後は、2個目より1個目の方がきれいな状態で出て来る訳だが、・・・二つとも同じレベルになるまで修正するし、特に問題はないのだ。

    何しろもとは同じ石膏型から作った二作品なので、大きく形が変わってしまう事がないのだ。


    まあ、こんな感じで、今、私の目の前に同じ形をした二つの石膏像がある訳だが、・・・二つ制作したその理由は、・・・来年2月の個展で分かる?・・・多分。
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    1. 2011/08/09(火) 22:34:18|
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