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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    どこまで介入するのか、・・・。

    8月の庭より 撮影 松田光司

    さて、作家と画商の関係は何度かこのブログでも書いているが、今日はまた別な観点からの話。

    画商と言っても、貸しギャラリーとは付き合った事がないので、企画展専門ギャラリー(企画画廊)の画商との関係についてである。

    以前にも書いた通り、企画のギャラリーは作家から、個展にかかる費用を取らないため、作品が売れなければ儲けもない訳である。

    当然、売るための戦略を色々と練る訳で、それが、作家や作品周辺の事で動く場合もあれば、作家や作品そのものに口出しをしてくる場合もあるのである。

    と言っても、これはそのギャラリーの方針によっても全く違うので、企画展専門ギャラリーならば、必ずどこもがこういう動きをするという訳ではない。

    また、同じギャラリーであっても対応する作家によって、接し方は変えている場合もあるのだ。


    さて、では実際に私が付き合ってきた画商はどうなのかと言えば、・・・。


    まず、周りから、攻めて行く場合は、・・・

    新聞社に取材に来てもらったり、美術雑誌に載せたり、DMやポスターなどでの告知とか、あとは、企業や学校、公共団体への売り込みをしたり、といった活動をするのである。

    そこに私が必要であれば、その活動に参加する事もあるのだ。


    では、直接、作品に対するものとしては、・・・

    流石に、作品の中味そのものを変えさせようとする画商はいないが、・・・
    「こんな作品をつくれば売れるんじゃないか。」とか、「この作品は売りやすいけど、あの作品は売りづらい。」とか、「こんな感じの作品があれば出品して。」とか、そういった助言をしてくる事はあるのだ。

    私としては、以前から書いている通り、そういった助言に対し、全く耳を貸さないというつもりもないが、そのままその助言通りにするという訳でもない。 やはりその時々の判断によるのだ。

    特に、「こんな作品をつくれば売れるんじゃないか。」という場合、その画商からすれば、最適な助言のつもりかもしれないが、その全く逆の助言をする画商もいる訳である。

    ロバ売りの親子(イソップ物語)でもあるまいし、そのすべての助言を聞き入れていたら、自分の作品ではなくなってしまうのだ。


    ・・・という訳で、私の場合、画商さんの作品に対する介入というのは、簡単な助言程度であって、『必ずこうしろ!』といったようなものでは決してないのだ。

    画商の言いなりになっていれば、ある程度作品も売れる事があるのかもしれないが、自分らしい作品が出来なくなってしまっては本末転倒でまったく意味がないのだ。

    やはり作家と画商は対等であるべきだと私は思う。
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    1. 2011/08/06(土) 18:21:17|
    2. 芸術
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:2
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    コメント

    画廊の言う事を、聞いて、こちらが、混乱した事も、ありましたが、油絵の場合は、居間に飾るのに相応しいのは、幸せな気持ちになれる、作品で、気分よく、毎日、みていられる物、と言うのは、正解でした。


    別に、具象でなくても、安定感や、癒される作品なら、家庭に飾るに相応しい、と、私も思います。

    立体は、具体的な形でないほうが、むしろ、楽しいと、私自身は、思います。

    画廊も、作家も、良い作品を、みせて行く、という、共通の目的があり、その先に、販売があります。


    過去の作家達の、売れ筋を、追うのは、ナンセンスで、顧客の、一歩先を、行かないと、現代作家としては、まずいだろうと、私は思います。



    1. 2011/08/18(木) 18:20:32 |
    2. URL |
    3. 瀬下ゆり子 #-
    4. [ 編集 ]

    Re: タイトルなし

    コメントありがとうございます。
    世の中には本当に色々な考え方のギャラリーがあって、それこそ100軒あれば100通りのギャラリーが存在している訳ですが、当然、作家も100人いれば100通りなんですね。

    ですから、ギャラリーにとっても作家にとってもベストなパートナーというのは必ず存在するものだと思っています。

    まあ、そのベストパートナーに巡り合うためにも、より一層自分の作品に磨きをかけていくという事が大事なのでしょう。

    繰り返しになってしまいますが、やはり、作家とギャラリーは対等の関係でなければ、お互い発展していかないように思っています。
    1. 2011/08/20(土) 17:01:53 |
    2. URL |
    3. 具象彫刻家 #-
    4. [ 編集 ]

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