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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    その姿勢では、・・・。

    制作途中 撮影 松田光司制作途中の作品 ( 粘土 )

    これは、ある一人の学生との会話という訳ではないのだが、十数年教えてきている中で、似たような会話を何度もしているので、ちょっと書いておきたい。


    私:「何彫ってるの?」

    学生:「動物の○○です。」

    私:「だいぶ苦労しているようだけど、動物園とか行って観察してきた?」

    学生:「いえ、行ってません。」

    私:「じゃあ、近々行くの?」

    学生:「いや、特に行こうとは思ってませんが、・・・。」

    私:「えっ?じゃあこれ、何か参考にして彫ってんの?」

    学生:「えーと、何となく想像で、・・・。」


    ・・・と、まあだいたいこんなような会話。


    はっきり言って、こんなやり方を「 想像力豊かな作品づくり 」とは決して言わない。

    遊びや趣味で終わらせる程度ならば、別に何も言わないが、造形を志す人間にとって、物事を深く観察するという姿勢は、至極当然、当たり前の事であるのだ。

    この例えは、たまたま動物だったが、動物に限らずその対象物に対し、深く探究しているつくり手が想像で制作する場合と、何も知らずに想像で制作する場合では、作品の説得力がまったく違ってくるのである。


    当然の事として、毎回こういった学生には、その対象物の観察と研究をしっかりとやるよう勧めているのだが、・・・

    自分の内側に眠っている形を呼び覚ますためにも、外からの刺激や情報が必要であるのだ。
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    1. 2011/08/04(木) 22:18:24|
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