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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    協力者。

    石の階段にて 撮影 松田光司

    以前、3回にわたり「彫刻家になる方法。」という内容のブログを書いたが、少しそれに関連する話。


    彫刻家に限らず、このアートの世界で生きようと思うには、よほど強い意志を持っていないと中々難しいものがあるのだが、今日はちょっと、「協力者」の事について書いてみたい。


    前にも書いた事だが、一人だけでは何ともならないのだ。

    すぐ誰かに頼れ、という意味にとられても困るのだが、協力者がいなければ、芽が出る前に枯れてしまうという事もある。


    作品で目立つ事により、その作品を見て協力者が現れるというのが理想なのだが、中々、そう上手くいくものではない。

    最初は、何をやってもあまりにも無反応でがっかりする事もあるだろうが、反応のある事の方がラッキーと思っているくらいが丁度よいかもしれない。

    しかし、いい作品さえ発表し続けていれば、必ずどこかで人の目にとまるものなのだ。


    さて、そこで上手く協力者と出会えたとしても、正直、その協力者も一か所だけでは、食べていく事は難しい。

    前にも書いた通り、バブルの頃ならば、ギャラリーが何人もの作家を抱え、育てつつ食べさせていた事もあったりしたのだが、今はそんな話は聞かない。

    ギャラリーの中には、「うちと契約するんだから、他のギャラリーとは付き合わないように。」と言ってくるギャラリーもあるかもしれないが、それは、そこと付き合うだけでも食べていける場合のみ有効な話なのである。

    作家一人の生活の保障も出来ないならば、その言葉を言うべきではないと私は思う。


    私が大学を出た頃は、もうバブルもとっくに崩壊していたので、ひとつのギャラリーだけのお抱え彫刻家になると言う事もなく、普通に複数のギャラリーと付き合っていた訳である。

    その時、当然の事だが、新しく付き合い出すギャラリーに対して必ず、今現在どこと取引があるかを話し、仕事の範囲が重ならないよう気をつけたものである。

    しかし、こうして複数の画商さんと付き合う事により、何とか仕事がつながってきたという事実があるのだ。


    毎度の事ながら、これは「私の場合は、」という話であって、他の作家の事は知らないのだが、・・・

    生活の保障もしてくれない一つのギャラリーに拘束されるくらいならば、複数のギャラリーと付き合う事も考慮すべきである、・・・と、私は考えるものである。
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    1. 2011/07/27(水) 20:45:11|
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