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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    貸しギャラリーと企画展専門ギャラリー。

    ギャラリー渓個展会場 撮影 松田光司「 松田光司彫刻展 会場風景 」 ギャラリー渓にて 2010年2月

    作家が個展を開くためのギャラリーも、多種多様、色々な種類がある訳である。


    当然色々な分類の仕方があるのだが、あるひとつの分け方として、「貸しギャラリー」と「企画展専門ギャラリー」の二つに分ける事が出来る。

    どういった違いがあるのかと言われれば、読んで字のごとく、・・・かたや、作家がお金などすべて負担するものであり、かたや、ギャラリー側がすべてを負担するものである。

    簡単に言ってしまえば、「貸しギャラリー」とは、レンタルスペースであり、よほど人気のある場所でもない限り、お金さえ出せば誰でも借りる事の出来るギャラリーなのだ。
    したがって、そのギャラリーにもよるのだが、まったく美術の事を知らない人が、管理、運営している場合もあったりする。

    それに対し、「企画展専門ギャラリー」というのは、たいていの場合、美術に造詣の深い画商さんがいる場合が多い。
    そして、ギャラリー側が、そのギャラリーの趣旨にあった作家に声をかけ、個展開催の依頼をするのである。
    当然、作家から会場費などのお金を取る事はなく、DMもギャラリー側で作るし、場合によってはパンフレットも作ってくれたりするのだ。


    どちらの形態のギャラリーも、作家にとって必要であるからこそ存在しているのであるが、作家側としては、当然「企画展専門ギャラリー」から声をかけられて個展開催する事が出来れば、それに越した事はないのである。


    大抵の場合(例外もあるとは思うが)、この二種類のギャラリーを比べた時、作家や作品を売り込もうとする熱意がまったく違うのだ。

    「貸しギャラリー」では、作家からスペースレンタル料を支払ってもらう事で、採算が取れてしまうので、作品が売れようが売れまいが関係がない場合が多い。

    しかし、「企画展専門ギャラリー」では、作家から一銭ももらっていないため、作家や作品を一生懸命宣伝して売ってくれようとする訳である。

    どちらが、作家にとってありがたいかは、言うまでもないであろう。


    さて、この二つの違いを理解してもらえれば、分かると思うのだが、・・・

    「企画展専門ギャラリー」というのは、作家を選ぶ時に、「現在売れている」もしくは「将来有望」という作家しか選ばないのである。

    つまり、若手というのは、「企画展専門ギャラリー」から声をかけてもらえる事など、まずほとんどないため、たいていは「貸しギャラリー」にお金を払って個展を開催する事になる訳である。

    場所にもよるが、都内で6日間、10万~30万くらいであろうか、・・・決して安いものではない。

    さらに「貸しギャラリー」によっては販売手数料まで取るところもあり、なおかつ値段設定まで口出しをしてくる場合もあるのだ。

    それこそ、前にも書いたが、若手作家の場合、売れれば売れるほど赤字、・・・という事にもなりかねない。

    「貸しギャラリー」の場合、場所や見た目だけで選ばず、管理している人(画商さん?)がどんな人か確かめる事、そして契約内容もしっかり確認すべきであろう。


    ・・・さて、ざっと私の分かる範囲で色々と書かせてもらったが、どちらのギャラリーの場合もここに書いた事以外の例外もあるので、その辺はご了承願いたい。
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    1. 2011/07/21(木) 23:37:00|
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