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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    美大の入試について。

    追奏(部分・テラコッタ) 松田光司作「 追奏 」 ( 部分 ) テラコッタ

    以前にもこの事には少しふれているのだが、またちょっと書いてみたいと思う。


    正解がなさそうに感じる美術の世界・・・・であるならば、美大入試にはどんな正解があるのか?また、その基準は何なのか?

    ・・・と思う人も当然いる事だろう。


    まず、最初にはっきりさせておかなければいけない事として、美大の入試レベルの段階では、「正解」というものが明確に存在しているのである。

    他の大学の試験と同じで、その「正解」にたどり着けなかった人達が不合格になっている訳で、決して美大だけがあやふやな基準になっている訳ではない。


    例えば、どんなに発想が豊かでも、「1+1」や「掛け算の九九」も分からないような人を理工系の大学としても、まず取る事はないはずである。

    それと同じく、どんなに発想が豊かでも、デッサンも描けないような人(デッサンも理解出来ないような人)を美大としても、取りたくはないのだ。

    あとは、美大によっても担当教官によっても、デッサンに何を求めるのかという傾向は、確かに違うのだが、・・・その求められるものに応えられなければ、不合格となるのは当然の話なのである。


    こう言う事を書くと、必ず、入試の内容や方法論に文句をつける人が出てくるのだが、それが嫌ならば、美大を受けなければいいだけの話なのである。

    独学でやるか、個人に習うか?・・・好きにやってくれればいいし、別に美大に行かなければ作家になれないという事もない。
    美大に合格するための正解のデッサンは存在すると言ったが、作家になるための正解の道などはそれこそ無限大に存在するのだ。


    結局、美大の入試というのは、受験する学生の可能性を、いかにはかってやろうか?・・・というものであって、別にすべての事について適性をはかっている訳ではないのだ。


    しかし、最後についつい、いつもと同じ事を書いてしまうが、「受験用デッサンなんか習うから、頭が固くなって、つまらない作品しか出来なくなるんだ。」・・・などという人もいたりするが、・・・私から言わせれば、「それはその人が、その程度のそれまでの人だった。」・・・というだけの事に過ぎず、入試の内容や方法論とはまったく無関係な話であるのだ。
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    1. 2011/07/18(月) 23:45:09|
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