FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    昼間から家にいる男。

    7月の陽射し 撮影 松田光司

    昨日は、「大学を出てすぐの頃。」というタイトルで書いたが、また別な観点からのその頃の話。


    前にも書いたが、大学(研究生)を出てすぐに江ノ島大師 不動明王の制作依頼が来て、それにかかりっきりになった訳である。

    その時は、仏像制作会社の場所を借りて制作していたので、半年ほど、ほぼ毎日そこに通っていたのだ。

    しかし、不動明王の制作もすべて終了し、他の依頼仕事や、個展開催準備に移行すると、・・・制作場所は、「通い」ではなく、「自宅アトリエ」になる訳である。


    想像してほしい、・・・20代後半の働き盛りの若者が、昼間からアパートにいる姿を・・・。


    「自宅アトリエ」などと、かっこいい書き方をしても、当時住んでいたのは普通のアパート。

    周りからすると、とてもそこで仕事をしているようには見えず、ましてや彫刻をつくっているなどとは全く想像も出来ない訳である。

    妻は当時、外で働いていたので、昼間は、私一人ポツンと家の中、・・・

    「主夫? ニート? ヒモ? プー太郎?」

    ・・・まあこんなイメージで見られていたのではないか。

    実際、数年後に、少し離れた近所の人達と親しくなって、色々と話をしていると、当時は、『あの人、平日の昼間からいつも家にいて、何やっている人なのかしら、・・・危ない人だったらどうしよう。」・・・などと、噂になっていたらしいのだ。

    確かに当時の事を思い出すと、平日の昼間、近所を一人で歩いていると、・・・何となくいぶかしげに横目でチラチラ見られるような視線をよく感じたものである。

    そんな話を彫刻家の友達に話すと、「松田はまだいいよ。だって作品見せる機会があれば、具象彫刻だし、まさに彫刻家って感じがするけど、俺なんて鉄の抽象作品だから近所の人に見せても、鉄くずのガラクタが置いてあるだけみたいで、・・・それこそ、この人何やってんの?って感じに見られるんだ。」
    ・・・との事。

    みんなそれぞれヘンな目で見られる経験はしてきているのだなぁと思いつつ、・・・そんな事を言っていた友達も私も今は40半ばをすぎ、それなりに普通のサラリーマンには見えないような風貌になった訳である。

    しかし、考えてみると、サラリーマンっぽくは見えなくなったとしても、・・・
    今でも、もっと遠く離れた近所では「平日の昼間っからフラフラ歩いているあの髭のおじさん、大丈夫な人なのかしら?」・・・なんて、相変わらず思われているかもしれないなぁ・・・。
    スポンサーサイト



    1. 2011/07/14(木) 19:10:41|
    2. 日常
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<昔の知り合いに、・・・。 | ホーム | 大学を出てすぐの頃。>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/446-6ac33a46
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)