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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    石膏の割り出し。

    石膏取り、割り出し作業 撮影 松田光司野球殿堂入りレリーフの割り出し作業の時の様子。

    石膏取りについては何度か書いているが、ちょっと今日は「割り出し」の作業について。


    石膏取りというのは、大きさや形にもよるが、作業としては決して楽と言えるものではない。

    無理な体勢のまま長時間、作業をしなければいけない事もあったりするし、どの工程の時も、気を抜く事が出来ず、慎重に素早く行わなければいけない作業が多かったりもする。

    ・・・が、中でも唯一、ホッとしながら出来る作業がある。


    ・・・それが、最後の「割り出し」という作業。


    これは、ホッとする作業という事も言えるが、実は、一番楽しみな工程という事でもあるのだ。

    化石の採掘体験をした事がある人ならば、感覚的に伝わりやすいのだが、あの作業をもっと楽にした感じなのである。

    石膏の外型をハンマーとノミを使い、どんどん外していくのだが、イメージで言うと、外型を壊していくのではなく、振動を与え、外型を浮かせていく、・・・といった感じなのである。

    外型に石鹸水を塗っておく事により、内型(作品本体)と外型がはずれるようになっているのだが、石鹸水の効き方が丁度良いと、2~3回たたいて振動を与えるだけで、パカッと外型がはずれてくれるのだ。

    この、気持ち良く外型がはずれた時の心地良さといったら、・・・何とも例えようがない。


    ただ一つ気をつけておきたいのが、離型剤として使う石鹸水の種類。

    基本的にはカリ石鹸という昔ながらの石鹸を使うのが一番良いのだが、もし手に入らなければ、あまり薬品がはいっていないシンプルな石鹸を使っても大丈夫である。

    昔、『これでも大丈夫だろう。』と色々と薬品の入ったような合成洗剤を使った事があるのだが、
    ・・・完全にアウト。

    全く外型が剥がれてくれなくて、30分で終わるはずだった割り出し作業に、3日間かかってしまった事がある。

    すべての合成洗剤がダメな訳ではないのだが、それ以来、やはりなるべくカリ石鹸を使うようにしている。


    ちなみに今日おこなった石膏取り、割り出しの作業は、・・・シンプルな形のレリーフだったので、一回たたいて振動を与えただけで、外型がパカッとはずれてくれた・・・ウン、実に爽快。
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    1. 2011/07/08(金) 22:06:33|
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