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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    気持ちは18歳。

    雨に濡れる花 撮影 松田光司

    「おまえら孫が、『おばあちゃん、おばあちゃん』って言うから仕方なく‘おばあちゃん’を演じてやっているがなぁ、気持ちは18じゃ!」


    これは私の祖母が健在だった頃、我々孫に向かって言った言葉。

    ちなみにこの時、確か祖母は80歳くらいであったと思う。

    当然、インパクトは相当なもので、まさに目からウロコが落ちるような発言であった。


    まあしかし、実際元気のよかった祖母で、武勇伝は色々とある。

    30年ほど前というのはちょうど、お年寄りの間でゲートボールが流行り始めた頃だと思うのだが、・・・私が「おばあちゃんはゲートボールやらないの?」と聞くと「当たり前じゃ、あんなものは年寄りがやるスポーツじゃ、絶対にやらん!」・・・との事、・・・ちなみにこの時、祖母は70近い年齢であったはずである。

    その後、何だかんだ言って、付き合いでゲートボールをやるようになったらしいのだが、・・・当然、負け知らずで何度も優勝したらしい。


    他には、従兄弟から聞いた話になるのだが、これがまたすごい。

    従兄弟が中学1年の時、祖母と二人でバス停に向かい歩いていると、バスがやって来るのが見えたのである。

    その瞬間、祖母が「走るぞ!」と言ってバス停に向かい走り出したのだ。
    で、従兄弟も慌てて祖母と一緒に走り出したのだが、・・・なんと祖母に追いつけない。

    ちなみに、従兄弟は運動神経も良く、足は決して遅い方ではない、・・・祖母は間違いなく60歳は越えていたのだが、・・。


    さらには、私と妻が祖父母の家に遊びに行った時の話である。

    軽く庭での作業を手伝う事になったのだが、荷物で満載状態の作業用一輪車を妻が動かそうとすると、ふらつく上に重くて動かない。
    ・・・と、すかさず祖母が「若いもんには無理じゃ、これはおばあさんがやってやるでな。」と言い、抜群の安定感を持ってスタスタと運んでいってしまったのである。(ちなみにその時は、80歳前後である。)


    確かその同じ日であったと思うのだが、せっかく孫が来てくれたからというので、寿司を出前で頼んでくれる事になったのである。

    居間でみんなでしゃべっていると、何故か電話口に向かってケンカ口調の祖母。

    『ん?どうしたんだ。』と思い、耳をそばだてると、・・・。

    「ええか、年寄り二人だけだと思ってなめるなよ!変な寿司持ってきたら承知せんからな!よう覚えとけ!」

    出前を頼むのに店員を威嚇する人を見たのはこれが初めて、・・・というか最初で最後。

    ちなみに誤解なきよう断っておくが、いつもにこやかで、とてもやさしい祖母である。


    そんな祖母も91歳で亡くなって8年ほど経つのだが、本当に印象に残る大好きな祖母であった。

    ちなみに私は今46歳だが、・・・
    「おまえら子供が、『お父さん、お父さん』って言うから仕方なく‘お父さん’を演じてやっているがなぁ、気持ちは18だ!」
    ・・・とは言えないなぁ・・・やっぱり、祖母は若かった!
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    1. 2011/05/24(火) 10:32:09|
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