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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    中々大変だ。

    渋谷東急グループ展より 撮影 松田光司
      現在開催中の『秀作彫刻展』より・・・右手前作品 松田光司作 「 奏遠 」 渋谷東急本店8階美術ギャラリーにて

    このブログでも何回かふれている事だが、アーチストにとってもしばらくは厳しい状況が続く。


    今回の震災を通し、それぞれのアーチストがそれぞれに何かを感じ、それぞれの解釈のもと、自分なりの行動、自分なりの作品づくりへと向かっていった訳である、・・・が、・・・それはそれでよしとして、今日は実際の生活の話。

    アーチストと言えども、かすみを食べて生活している訳でもなく、普通に食べるために稼いでいかなければいけない訳である。

    ところが、展覧会を開催しても、お客さんは少ない、作品は中々売れない、等々・・・中々厳しい現実が目の前にある。

    こういう事を書くと、被災者の方の大変さを思えば何でもない、・・・と言ってしまいそうだが、正直これは比べるような話ではないのだ。

    人と比べようが比べまいが、その人にとっての実際の大変さが変わるわけではないのだ。

    震災後、何人かの画商さんと話をしているのだが、やはりいい話は聞かない。

    どの画商さんも同じように、お客さんが極端に少ない、そして作品が売れない、・・・といったような事を口にしている。

    被災者の方のための支援を!・・・と言っている自分たちが自滅してしまってはまったく意味がない。


    漁業や、農業、工業などの被害は、我々の暮らしに直結するものであるため、たびたび報道されるなど、注目度も高いが、美術の世界は震災で思いっきり被害を受けたわけでもないし、この状況下でニュースになることもない。

    もともと他の業種と比べてマーケットも小さいだけ、・・・と言ってしまえばそれまでなのだが、その世界に生きる人たちにとっては死活問題なのである。

    私の付き合っている画商さんたちのタイプは、『この苦境をチャンスに』と発想するような商魂たくましい人たちではないし、もしお金の事だけを一番に考えるような人ならば、はじめから他の職種に就いていたであろう。

    ましてや我々アーチストは商魂たくましいタイプの人は(ゼロとは言わないが)、ほぼいない。


    まあ、ありきたりな結論になってしまうが、外に向けて大きくは動けないこういった時期というのは、来たるべき日のために、とにかく作品をつくりためていく、・・・これが、ベストなのであろう、と今は考え、制作に打ち込んでいる。
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    1. 2011/04/28(木) 22:24:39|
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