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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    大人しいという事。

    妖精卵 空―水(部分・石膏) 松田光司作「 妖精卵 空―水 」 (部分)

    震災後、どんなに大変な状況でも騒乱になる事もなく、落ち着いた行動を示した日本人の態度は海外からも称賛された。


    それに対し、『単純にうれしい』という思いと、『何故、ここまで大人しいのか』という思いがあった。

    マスコミなどはとりあえず、それは良い事であり、世界に誇れる事であるといった考えが主流であったように思う。


    しかしふと思う、・・・これは元々の日本人の特性なのであろうか?


    私は民族学者でもないし、詳しく分析する事は出来ないが、少なくとも企業のストライキや学生運動などが数多くあった数十年前と比べれば、間違いなく今の方が大人しくなっているのだろうと推測される。

    ここ20数年、政治の混乱や大企業などの不祥事などが起きても、まず、国民が怒り、デモやストライキなどを起こす事がほとんどなかったように思う。

    『他の国で同じことが起きれば、とっくに国民が蜂起している』・・・などという言葉を何度聞いたことであろうか。


    簡単に言ってしまえば、この『大人しい』という性質は、『永く続く平和』というものがおおいに関係しているように思う。

    不満はどんなにあっても、とりあえず生きては行けるし、声を大きく張り上げなくても、何となく何とかなってしまうという状況、・・・こんな状況が何十年と続けば大人しくもなるのであろう。


    物事には必ず二面性があり、『大人しい』という事も、良く捉える事も悪く捉える事も出来る。

    良く言えば、『周りと調和し自制心が働く大人である』という事。
    別な見方をすれば、『無関心で面倒な事に関わりたくない、突出する事を避け保身をはかりたい』という事。

    どちらの捉え方もそうなのであろうなぁと思える。


    しかしここで思うに、こと政治家、リーダーとなる人となれば全く話は別である、・・・大人しくては困るのだ。

    要するにリーダーとは『大人しい』の解釈の逆をやってほしいのである。

    『積極的に面倒な事に関わり、多少突出しようが、短期的には多少の不調和が生じようが、そのさらに先の道を明快に示し、最後には必ずすべての責任を取る。』 ・・・こうあってほしいのだ。



    『永く続く平和』が『日本人の大人しさ』をより加速させたように私は思うが、リーダーとなる人まで大人しくなっては、・・・やはり困る。

    さて、そんな大人しいと言われる日本人が投票した今日の選挙、・・・大人しくない人は、果たして何人選ばれたのであろうか?
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    1. 2011/04/10(日) 19:29:35|
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