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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    転校生。

    猫レリーフⅠ(テラコッタ)  松田光司作「 猫レリーフⅠ 」 (テラコッタ)

    今回の震災や原発の影響により、転校を余儀なくされた子供たちが大勢いる。


    全く状況は違うので、彼らの気持ちを推し量る事は中々出来るものではないが、転校という事だけに着目すれば、私も一度だけその経験がある。


    私の場合、中学1年から中学2年になる時に同じ市内ではあったが、引越しをしたため転校する事になったのである。

    まず当たり前の話だが、うれしい事だとは思っていなかった。

    当時は今ほどポジティブな考え方もしていなかったので、新しい生活と新しい出会いにワクワクする、というような少年ではなかったのだ。

    どちらかといえば、不安でいっぱいで出来れば転校はしたくない、という思いであったように記憶している。

    幼い頃からの友達、慣れ親しんだ地域、身の回りの生活環境、・・・すべて変わってしまうのである。

    狭い小さな価値観の中、生活している子供にとって、引越しして転校するというのは、世界の全てが変わってしまうような衝撃があったのである。


    当時は自分から積極的に声をかけられるような性格ではなかったので、授業の合い間や放課後は、しばらくの間、一人ポツンとしていたように記憶している。

    あの頃、自分が何を考えていたのか、明確に思い出すことは難しいが、やはり、やろうとしていた事は、『早くなじむ事、友達をつくる事、あまり目立ちすぎないようにする事、でも周りに認めてもらえるような行動をする事、・・・等々。』まあ、こんなところだったのではないか。

    転校をしなければ、する事もなかったであろう努力を、その時の自分なりにしていたのである。

    当然、子供なりにストレスもあったのであろうが、今となればいい思い出であるし、いい経験であった。


    世の中に出れば、それこそ新しい出会いの連続であり、新しい環境も次々とやってくる訳である。

    そう考えれば、転校を通し、実際体験出来た事や感じた事というのは、その後の人生に間違いなくプラスに働いているように感じる。

    この春、心ならずも転校生となってしまった子供たちも、この経験を通し、一回りも二回りも強くなっていってほしいと願うものである。
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    1. 2011/04/07(木) 18:51:02|
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