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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    「雇う」という事。

    ハト 撮影 松田光司

    何度かアルバイトの事についてはふれているが、「雇う」という行為はやはり大変な事だと思う。


    私などは極端に忙しい時に、学生とか卒業生をアルバイトに雇う事がたまにある、という程度なのだが、・・・それでも、段取りを考えておく事、軍資金を用意しておく事、安全面に気を配っておく事など、手伝ってもらえる環境作りにかなり気を使う。

    まあなんだかんだ言って一番大変なのはお金の捻出なのだが、たとえどんなに大きな仕事であったとしても、自分の元にお金が入るのはだいぶ後になる訳である。

    だからといって手伝いの学生にアルバイト代を何ヶ月も待ってもらう訳にも行かない。


    そんな事を色々と考えていると、一人でも出来ると判断出来れば、やはり一人で制作してしまう事の方が多くなるのである。


    私などは専属のアシスタントがいる訳でもなく、必要な時に頼み、その時だけそのアシスタントの保障をすればいいのだが、これが毎日続き、そのまま何十年となると責任は重大である。

    普通の会社というのは、まず毎日仕事があるのが当たり前で、毎月給料が支払われるのが当たり前なのだが、私の世界ではそれが当たり前ではない。

    彫刻の依頼が全くない時もあるし、毎月一定の給料が入ってくる訳でもない。

    仕事(個展開催や制作の依頼)があるというは、本当にありがたい事であって、当たり前の事ではないのだ。


    どこかに就職さえ出来れば、その就職先に仕事が当たり前にあると思っている人達がほとんどだと思うのだが、その勤め先に仕事が毎日あり、毎月給料が支払われるというのは、私からするとすごい事だなぁと感じてしまうのだ。


    学生の就職難や内定取り消しなど、相変わらず厳しい状況は続いているが、雇う側がどんなに努力していても仕事がなければ、雇いたくても雇えないという現実もあるのだ。

    雇われる側も、自分が人を雇う事が出来るのか?・・・という観点で物事を考えるとだいぶ違った考えも出てくるのではないか、・・・と私は思う。
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    1. 2011/04/06(水) 18:18:17|
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